台湾のイニシャル

名前のイニシャルというと、鈴木太郎だったらST、TSとかいうんだろうと思うけど、
台湾人の場合は、名前のイニシャルが2つになるとは限らない。
例えば、王大明という人がいたら、その人のイニシャルはWDやDWとはならず、
WDMとかDMWというふうに、漢字ごとの頭文字で考えるようだよ。

日本では、特定の芸能人を匿名で指すときにイニシャルを使って表現するけど、
台湾では、イニシャルはそれほど使われないよ。
芸能人であれば、「W姓藝人」といった言い方はするかもしれないけど、
新聞や雑誌などの匿名表現では、イニシャルよりも、抽象的な表現か通称&ニックネームを使って表現されるのが専らみたいだ。

日本の漫画を見ていると、「T大」「A学院」なんていうような、ある特定の固有名詞を彷彿とさせるイニシャル表現があるけど、
何か匿名性を持たせるときにイニシャルを使うというのは、余り台湾ではないみたいね。

ちなみに、イニシャルは「英文字首的縮寫」(suo1xie3)であって「頭文字」ではないよ。「頭文字」という中国語はないみたいね。
「頭文字D」(イニシャルD)という漫画&アニメがあるけど、台湾人は必ずしも頭文字=「縮寫」と理解して見ているわけではなさそうだよ。

台湾の「太郎」と「花子」」「台湾人の名前のピンインの並べ方」「台湾人とイングリッシュネーム」も見てね。