台湾の祖廟の線香

台湾では線香は「香」(xiang1)というよ。
台湾の線香の特徴はとにかく1本単体でも太くて長いことかな。
竹ひごの部分と先端数十センチに火薬が塗ってあるような花火を想像してもらうといいかなと思う。
台湾の線香の色は、竹ひごのような部分は赤いことが多いけど、燃える部分は茶色とか黒とか、色はまちまちみたい。

日本では線香は有料だけど、台湾では祖廟に置いてある線香は勝手に使ってもいいみたい。
もちろんおさい銭がわりにお金を寄附してもいいけど、線香代自体は無料のことの方が多いんじゃないかな。
お線香の場所は日本のように神様のそのすぐそばにあるわけではないけど、見ればすぐわかると思う。

手順としては――
線香に火を赤いろうそくでつけて、線香を持ちながら好きな神様の前にいってお祈りする。
お祈りするのだから当然かもしれないけど、線香は両手で持つ。
線香は何本持っていてもいいらしいけど、後で立てることを考えると3本以上持っていればいい。
お祈りし終わったら、香炉という所定の場所に線香を立てにいく。
線香は3本単位で立てることが多いかな。

でかい香炉に煙が出ているのを見たら、日本人であれば、その煙を浴びるような、取り込むような動作をするけど、
台湾人にはこういうことをしたりする習慣や発想はないみたいだよ。

日本と大きく違うところは、線香は燃やし切らないで、捨てられることかな。

祖廟のごみ箱にもぎっしり線香の燃え残りが入っていたよ。

台湾のろうそく」(日本語)、「日本的線香」(Big5)も見てね。