金門島には金門菜刀(金門包丁)という特産品がある。
相当写真が古くなってしまったけど、そこの場所に行ってみたので、その写真を載せてみるね。
金門包丁の大きな特徴は、材料が砲弾でできているということだよ。
大きな通りに面しているお店に行ったら、そこの中に工房みたいなものもあって、
早速実演で包丁をつくっているところを見せてもらえた。
実演自体はほんの数分で終わり、早いというか熟練のわざという感じだったよ。
日本からも以前、取材に来たことがあると教えてくれたけど、最近はないみたいだ。
これが完成した包丁。オーダーがあれば、この包丁に刃を入れるそうな。
こういうものが台湾人にとってはとても身近な包丁の形。
包丁というと、台湾人はこういうフォルムの包丁を思い出すみたいだけど、
この包丁自体は、我々が日常的に使う形のものではないね……
以上の工房があるお店は、「金合利鋼刀」というお店だよ。
きれいなカウンターと展示スペースの奧にさらに工房があって、お店の人の都合が合えば様子を見学できるということのようだ。
このような包丁をつくっているのはほかにもう1社「金永利鋼刀」があるよ。
金門の繁華街と思われるところでお店を見つけたよ。
本当はこちらの工房も見てみたかったんだけど――残念ながら見つけることができなかった。
かつて中国大陸と台湾との緊張関係が続いたころ、砲弾がこの島に撃ち込まれ、それがいつしかこんなふうに包丁の材料になっているということだ。
金門にある砲弾が全部なくなっても、今後は台湾軍から、あるいはイラクなんかからも引き合いが来ているそうで、砲弾の仕入れには困らないとのことだよ。
砲弾を使う理由は多分
砲弾を使う理由は多分、あの頃の鋼鉄が足りないのではないかな、それに今の時代では砲弾を使わなくてミサイルで明確的な戦略要地を狙って速戦即決で決着をつけるから、多分戦争で砲弾をもらえることはもうないでしょう。
でも金門にもまだたくさん砲弾があるようで、それは困らないと思いますよ。
参照:ある人の金門の旅メモ
http://www.ttvs.cy.edu.tw/kcc/kinmen/knife.htm
どうでしょうか
砲弾の雨によって、精神的に加えたダメージは、恐らくミサイルとは一味違うでしょうね…
コメントありがとうございます
(winiさんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
当時の背景は私もよくわかりませんが、最初は御指摘のような必要に迫られてのことだったのだろうと思います。ただ、砲弾が包丁になるというのは摩訶不思議な発想で、アイデアをつくり出した人には脱帽です。
現在は戦争のやり方も変わってきているので、恐らく砲弾の供給はかつてのようにはいかないでしょうね。でも、1つの砲弾から幾つもの包丁がとれるので、資源の問題はそれほど深刻ではないと思います。
古い写真ですが、私が金門に旅行したときの写真をまとめたものをつくってみたので、よかったら見てください。
http://qianye.que.jp/luxing/ryogan/ryogan0101_1.html
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(sakibaさんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
金門に行ったときには古い建物などの壁には銃撃の跡がついていました。相当の砲弾がこの島に降り注いだんですね。
ただ、今後、このようなものが降り注ぐかどうかはわからないですね。金門島のトーチカで見た、照準が合わせられなければ打つな、見えなければ打つな、打てなければ打つなという表示が印象的でした。お互いにやる必要のないことはやらないのが一番だなと私は思います。
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