台湾の学校に掲示される学生の道徳評価 その2

台湾の学校に掲示される学生の道徳評価 その1」も見てね。

道徳評価は道徳的指導発生事由に基づいてつくわけだけど、それぞれ意味がある。
以下は、大体の感覚を私の言葉で書いたものであって、実際にある文書を翻訳したものではないよ。
「大功」は、学校を代表して対外的にすぐれた貢献をしたとき
「小功」は、クラスに貢献したり、学校を代表して何かいいことをやったとき
「嘉奨」は、何か生活態度で良好なことをやったとき
「警告」は、生活態度の若干の問題があるとき
「小過」は、社会的なルールを違反したとき
「大過」は、暴力、犯罪など、学校にとって不名誉なことをやったとき

道徳評価では、道徳的指導発生事由とともにこれらが逐一発表されることになる。
ちなみに、具体的な発生事由に対する判断は学校によって違うよ。
例えば、「喫煙行為」があった場合、これを「小過」とするか「大過」とするかは、その学校によって違ったりする。

道徳評価がされると、このように学校の掲示板に貼られていくわけだけど、
これら6つの項目は、それぞれ点数化して加減されて、
それぞれの学生の道徳評価の総合点が出される。

点数化される点数は学校によって違うらしいので、ここでは一例を出すよ。
「大功」 +9
「小功」 +3
「嘉奨」 +1
「警告」 -1
「小過」 -3
「大過」 -9

こんなわけで、道徳の授業はないけれども、
道徳の成績はついて、学期末の成績表に反映されるよ。

成績表とは別に、この道徳評価ではペナルティーがあるよ。
「大過」が2つになるとリーチ、「大過」が3つで退学扱いとなる学校が多いと思う。
ただ、逆に「大功」が3つ以上になったら何か特別なことがあるとか、そういうことではないらしい。

もっといえば、これらは日本の内申書みたいに学生たちが恐れる指標かといえば、それほどのものでもないらしい。
さすがに推薦入試ではこれらの道徳評価は選考の参考になるらしいけど、
普通に試験を受ける場合は、悪い道徳評価が多くても受験に大きく響くものではないようだよ。

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