台湾の原住民(少数民族)は台湾の中でわずか2%強(2005年末現在)しかいないというのは
「台湾の少数民族」でも書いたことなんだけど、
じゃあ残りの人たちを何と言うかだよね。
残りの人たちは、例えば「福(イ老)人」とか「客家人」とか「外省人」というグループに分けられるよ。
(「台湾の民族構成」も見てね。)
これら原住民以外のグループの人たちは、中国大陸から来た人たちなんだよ。
台湾は圧倒的な漢民族国家なのだ。
国別に見た漢民族の居住人口では、中国に12億人いるのはもう膨大過ぎるけど、
台湾は、中国に次ぐ世界第2の規模を誇るよ。
漢民族の割合では、中国は9割強(91―95%)ほどと言われるけど、
台湾では、最大98%前後ということになるよね。
数字としてはっきりとしたものは出せないけど、ざっくりと、中国よりは割合が多いだろうと言われている。
ここで言う最大98%前後というのは、現在原住民と承認されている人たちの数を引けば最大98%前後ということであって、
そこには承認されていない民族などの微妙な問題がある。
それから、中国大陸から台湾に来た人たちは、何ももともと全員が全員漢民族だったわけではないよ。
その中には、台湾に来る前がチベット族とかモンゴル族みたいな人たちもいるよ。
その人たちが最大98%前後のどこにカウントされているのかということも、定かではない。
そんなこともあって、漢民族の割合データというのはあくまでも諸説の域を出ないのだ。
ただ、漢民族としての割合が多いといっても、
台湾自身としては、漢民族云々よりも、台湾国内としての民族構成の中での自分の位置づけの方を強く意識しているのだ。
そもそも「漢民族」と言う概念は、割と人工的な概念のような気がしますが…
ところで、最後の所、「割外」は「割合」のミスタイプでしょう。
消去法という感覚ですが
(sakibaさんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
少数民族に指定されていないもの以外が漢民族ということであれば、漢民族が極めて政治的な人工的な概念というのは、そのとおりでしょう。例えば、中国とかでは、日本人が中国に帰化すれば、身分証明書には「漢族」と書かれるわけですよね?。
それから、誤字については直しておきました。失礼しました。
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