「台湾」の書き方

このブログで、何げなく台湾台湾と書いてきているけど――

よくよく考えると、台湾では繁体字中国語が使われているのだから、
実際には台湾人は台湾のことを「臺灣」と書くのかなと思うんだけど、
日常的にはそうでもないことに気がつく。

確かに、正式な名称では難しい字「臺灣」で書かれていることが多いよ。
かといって、すべてが「臺灣」で書かれるわけじゃなくて、
「臺」を「台」というふうに簡単な漢字にして、「台灣」と書く人もいるよ。
もちろん、「台湾」と書く人もいる。

台湾の表記については、「臺灣」「台灣」「台湾」のバリエーションがあるみたい。
ただ、「臺湾」という組み合わせはないみたい。

ちなみに、きょう現在で、繁体字中国語のサイトということに絞ってググると、
「臺灣」は、4,110,000件、
「台湾」は、262,000件、
「台灣」は、17,900,000件、
「臺湾」は、1,520件ある。

「臺」と「台」は別の単語のように書いてあったりする辞書もあるけど、
「臺」と「台」は同一の漢字の異体字という扱いで、
つまり、「臺」は「台」と書いてもいいということになっているようだよ。
ただし、「湾」というのは、湾の正式な漢字にはない漢字みたいだよ。

したがって、繁体字中国語ということを厳密に踏まえれば、
台湾の書き方は、「臺灣」「台灣」の方がいいのかなあと思う。

コメント

  1. 事實上”台”這個字並不算簡體字喔!
    也許是因為你們是外國人所以會這樣認為
    在我們繁體字的教育下這2個字本來就是相通的
    且你去查繁體字字典也絕對查的到”台”這個字
    所以台基本上並不算簡體字

  2. evan

    樓上說的沒錯,確實不是簡體字
    同音通用筆畫少的不一定就是簡體字
    況且”台”本身就有其涵義,
    不是為了方便書寫而製造出來的

  3. 破椅子吐麵

    這篇文章裡面講的沒錯啊
    台有其單獨的字源跟字意
    不過台的確也是臺跟颱的異體字
    被假借來用的,所以
    臺灣可以寫成台灣
    颱風也可以寫成台風

    台字原本唸法為”怡”,高興的意思
    同怡字

  4. chia

    はじめまして、パンダさんのブログから来ましたchiaです。

    確かに、台湾は元々「臺灣」って書くんです。「台灣」にしたのほんとの原因は何かが分からないんです。単なる「台湾」の事だったら、私のイメージには確かにそれは中国の簡体字だと思います。二つの文字に分かれば「台」は一台二台って計算する数量詞?かな。「湾」は…台湾にはないです。以上…資料調べもしてない意見でした(汗)

  5. コメントありがとうございます
    (妖さんへ)
    こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
    私は、「簡単な漢字」と書いているだけで、簡体字とは書いていません。正直に言えば、そこはとても神経質に表現を選んでいるつもりです。
    妖さんの御指摘によれば、繁体字の辞書にも「台」という文字があるから、それは簡体字じゃないよ、ということですよね。
    その手の話は、以前ブログにしたことがあるので、興味があったら、見てください。

    「台湾人は略字を書くのか?」
    http://umesakura.jp/20051019235255.html
    「台湾人と簡体字中国語」
    http://umesakura.jp/20050904233527.html

    妖さんの文章を見ていると、台湾人が、自分たちの書いているものが簡体字だと言われるのは抵抗感があるんだなということがかいま見られ、興味深く思いました。不用意に台湾人の前で簡体字と繁体字をごっちゃに話されることは、余り気分がよくないと感じる人もいるということなのかなと思いました。
    また遊びに来てください。
    ☆☆☆

    (evanさんへ)
    こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
    基本的には妖さんと同じ指摘ですね。字画が少ないからといって、それは簡体字ということじゃないよという指摘です。

    ユニコードという概念で考えると、中国も台湾も日本も同じプラットホーム上に存在してしまうから、「台」という漢字は簡体字、繁体字、常用漢字も何もないけれども、しかし、お互いに漢字を使う国同士で考えれば、そんな一緒くたにできるはずはないことは、ちょっと考えれば理解できる範囲かなと思います。
    ☆☆☆

    (破椅子吐麵さんへ)
    こんにちはszyuです。フォローをどうもありがとうございます。

    「台」にはその字単独の成り立ちがあり、意味がある。
    ただ、「台」というのは、「臺」「颱」の異体字から「仮借」してきたものであって、
    だから、「臺灣」は「台灣」と書くこともできるし、「颱風」も「台風」と書くことができるのだ。
    「台」の字のもともとの読み方は「怡」(yi2)であって、喜ぶ、楽しむという意味であり、「怡」の異体字である。

    つまり、仮借的な用法としての「台」、異体字「怡」としての「台」を考えないということですね。いろいろ教えてくださって、ありがとうございます。
    ☆☆☆

    (chiaさんへ)
    こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
    上記の書き込み以外で「台」を使う理由については、わかりません、どうしてなんでしょう。もしかしたら「臺」の文字が文章の中に埋没して読みにくいからでしょうか……私の勝手な想像ですが、確かに上部のコメントを見ても、「台」と書かれると、その漢字を見つけやすいことは確かかなと思います。

    それから、「台」という言葉は、日本語と同様の発想で量詞として使えるそうですね。あるいは、古語的に限定的な表現で二人称の敬称になったり、人姓でも存在するようです。

    「臺灣」の「台」だけを簡単な漢字にし、「灣」は難しいままというのではなくて、両方とも簡単な漢字にしてしまってもいいのにと私も思いますが、個人的には「戀」と同じように、その難しい字を書こうとする心ゆきは好きです。
    ☆☆☆

  6. 關於文字跟對中國的情緒也許是很自然的情緒反應….。
    如果造成你們的不快就抱歉了!
    不過也是有些台灣人喜歡簡體字的呢!
    (這個是讓我自己比較訝異的事情)
    也有人想當大陸人。
    只能說臺灣人實在太多樣化跟太雜亂了…就像我們的街道一般