前回「日本の中国語表示(繁体字と簡体字) その1」で、例えば観光地とかの公共案内での中国語は2種類、繁体字中国語と簡体字中国語を用意しようよという話を書いてきたんだよね。
そうやって思ったのは、この前、沖縄県に遊びに行ってきたんだけど、
沖縄の観光地の展示の幾つかに、繁体字中国語と簡体字中国語がまざって表示されているのを見たからなんだよね。
例えば、これは那覇市の首里城での情報だけど、
全体の解説は繁体字で書かれているんだけど、案内板は簡体字で表示されているのだ。
もう一つ、これは沖縄美ら海水族館の中の水槽の説明なんだけど、
「エビ」を示す漢字が繁体字と簡体字の2パターンが表示されているのだ。
これらは多分、最初は繁体字でつくっていて、途中の更新で簡体字にしてしまったから、こういう中途半端な形になったんだと思うんだよね。
こう思ったのはね、首里城や沖縄美ら海水族館の中国語の解説全体が台湾の中国語をベースにして書かれているからだよ。
簡体字中国語でつくられた情報が不自然に浮かび上がってしまっているのは、つまり、最初の翻訳者と更新されたときと違う中国語漢字と用いる翻訳者にお願いしたからなんだと思う。
この両者に言えることは、果たして、これらの施設の人たちは、中国語の漢字に大きく2種類あることを知っているのだろうかということなんだよ。多分知らないから、こんなふうになっちゃったんだろうなと思うんだよね。
どちらかに統一すればいいじゃんとか考えるかもしれないけど、そうなると、前回の話に戻ってしまうので、ここでは、2つの言語を並べてほしいと提案するよ。
また今回も長くなったから、また次回に書くね。