このブログ「梅と桜 ―日本台湾年軽人的事情―」は2005年3月26日から始めたんだけど、
2007年11月2日の「日本的食品樣本模型 (2)」で、コンテンツ記事数が900になったんだって。
コンテンツがぴったりの時のブログは書き手の雑感を書いているので、今回はそういう話にしようと思う。
私はこういうブログをつくっても早晩ネタ切れになると思っていたんだけど、よく続いているものだと思っているよ。どうやってコンテンツが出せているのか?、我ながら不思議なぐらいだよ。
900回も続いてしまった今、台湾について日本人が直観的に思いつけるようなテーマはおおむね網羅してしまったわけで、簡単にブログのコンテンツをひねり出せないのが正直なところだ。
もう一人の書き手の台湾人も親切にいろいろ教えてくれるけど、往々にして、この台湾人が日本人に教えたい台湾のことと、私が知りたい台湾のこととは違うことに気がついている。だから、ブログのコンテンツのベースは私が考えているし、考えるしかないし、それが相当しんどい作業になっている。
今は、ただただ私が日本で日常にやっている事象や作業から台湾と違うかもしれない材料を探してコンテンツの足しにしている。難しい作業だけど、現実に遭遇した直観的な発想から出てきているものが多いから、つくってきたコンテンツはどこかの受け売りではなくて、結果的にオリジナリティーがあるものにはなっているかもしれないと思っている。
ほかの人から、台湾の知識をどうやって収集しているのかと聞かれるけど、私には台湾についての知識的、経験的なストックがあるわけではない。かえって、コンテンツをつくる際に強く想起させる要因になるもの、台湾に関するエッセーとか、台湾知識本みたいなものはあえて避け、その手のウエブサイトやブログも極力見ないようにしているぐらいだ。読むのは旅行ガイドくらい。――そうしないと、私のようにネタがない人間は容易に人様の話に影響され、あたかも自分のもののようにしてしまうからね。
だから、このコンテンツに書いた台湾のことについての理解は進んだけど、コンテンツに書いていない台湾についてはやっぱりよくわからないでいる。というわけで、また書いていくことで、詳しくなっていくこともあるかなと思う。いずれにせよ、しばらくはまた皆さんにおつき合いいただければなと思っているよ。