台湾のしりとり

日本のしりとりと似たような言葉遊びが台湾にあるか?
しりとりのようなものはないわけじゃないみたいだよ。

ルールは日本のしりとりと同じで、単語の最後の音を抽出して、次のしりとりの最初の言葉にする。
ただ、日本語の場合は、単語の中の最後の母音(+子音)の組み合わせがそれに該当するけど、
中国語の場合は二重母音とかそういうのもあるから、厳密に言えば、単語の中の最後の文字が次のしりとりの最初の言葉になる。

例えば、こんなふうになる。
●×△◎―◎◎○○―○□◆■―■★◇▽―▽□☆▲

日本のしりとりは、フリーワードで名詞を1ついうものだけど、
台湾の場合は、1単語を言うものとは言いにくいかな。

台湾のしりとりは、一般的には四字熟語で構成される故事成語などでしりとりする。
もちろん、故事成語で四字熟語でないものもあるので、4文字でないものも登場することもあるかもしれないけれども、常識的には四字熟語で構成される。
しりとりをしているうちに言う言葉がなくなり、故事成語が言えなくなれば、適当に四字熟語をつくってしりとりが続く。

例文をつくってもらったので、載せてみたい。
一字千金 金戈鐵馬 馬到成功 功德圓滿 滿面春風 風平浪靜 靜觀其變 變本加厲 厲精圖治 治國安民 民不聊生

日本人の中には少なからず四字熟語の暗記で苦しんだ人がいるだろうから、こういうしりとりは受験時代をほうふつとさせる悪夢のようなしりとりだけど、漢字の国の4文字で構成されている熟語というのは、日本人が想像するほど高度ではないとは思う。
ただ、いずれにしても、小さい子供から気軽で簡単に遊べるゲームではないということは言えそうだ。

それから、日本語の場合は、単語の最後の言葉に「ん」がつくとゲームオーバーになるけど、
中国語には恐らく「ん」のように完全にしりとりを終わりにさせるような音はなさそうなので、
ゲームが終わるのはネタ切れになるときに限られるということかと思う。

台湾では、しりとりは「接龍」と言うよ。
そして、その四字熟語で展開されるしりとりは「成語接龍」と言う。

ただし、この「成語接龍」という言葉がしりとりの最初の言葉になるわけではないよ。
しりとりの口火を切る言葉はその場の雰囲気とか、状況によって決まるもので、固定的なものはない。

ちなみに、「接龍」というのは何か順番になっているものを並べて接いでいくような意味合いがある言葉で、
「ソリティア」みたいなゲームも「接龍」と言うんだよ。