この前、「金門包丁という特産品」を書いて、梅と桜 ―日本台湾年軽人的事情―は888回目になったんだよね。
888回というと、縁起のよさを感じる。
台湾人だけじゃないだろうけど、中華圏では「8」の数字が好きだよね。
8というのは、日本では「八」の感じは末広がりで縁起がいいというふうにとらえたりすることもあるけど、そうではなくて、
「八」(ba1)の音が「發財」(fa1cai2)の「發」(fa1)にも音が似ているということで、金回りがよさそうな数字という意味があるようだよ。
そういうわけで、「8」「88」「888」「8888」といった数字の羅列は、
特売商品の値段、携帯電話番号、ナンバープレートなどいろいろなところに見られていて、
そこにはこの数字に縁起を担ぐ人たちの願いが込められたりするらしいけど――
実は、8という数字だけじゃなくて、
6も、7も、9も、それなりに縁起がいい数字だと言われているんだよ。
6には「六六大順」という順調という意味の言葉がある。
あるいは、さいころでは6が一番大きい数字で、それをよしとする意味がある。
7については、スロットとかで「7」が三つ並ぶといい数字であるとか、ラッキーセブンという概念はもちろん台湾人にもあったりする。
9は、「久」(jiu)というのと同じ音で、長く続くということに縁起を担ぐときに使うようだよ。
ちなみに、これ以外の、1、2、3、4、5にはそれほどの縁起のよさはないみたいだ。