台湾人の授業中飲食OKという感覚

台湾人の大学生は、食事の時間に当たる時間帯に授業があれば、教室内で飲食しても構わないという感覚を持っている。
もちろん小中高までは授業中は飲食禁止なのは日本と同じだけど、
大学になると、何とそのタブーもなくなってしまうのだ。

ここでいうところの飲食OKとは、
授業時間が朝食や昼食といった食事の時間に近ければ、食事を持参して、教室の隅で飲食しながら講義を聞くこともあるということであって、
授業を受けながら持ってきたスナックをつまむという感覚のものではないよ。

さすがに先生の目の前で食べるのはどうかなという感覚はあるらしく、
教室の前の方で堂々と食べるよりも、隅の方で食べていたりするけどね。
とはいえ、「日台の食事位置の違い」で紹介したけど、
台湾人は日本人よりやや前かがみになって食事をしているような気がするので、
日本人よりも食べている姿は目立たないものになるかもしれない。

飲み物も当然持参OKで、飲みたいときに飲める。

こういう感覚は、飲食禁止を唱える大学図書館などにもまかり通っていて、
図書館には、飲み物やら、スナック菓子やら、インスタント食品やらを持ち込んで食べながら勉強している学生もよくいるよ。
そして、そういうモラルを図書館施設側に抗議する学生もよくいる。

このような食事の観念は、何も大学内で特別というわけじゃなくて、ほかの場所でも、
日本では想像がつかないところで飲食可能ということがあるかもしれない。
例えば、台湾の国会である立法院では、食事の時間を挟む会議の時は会議場で食事してもいいみたいだよ。
日本の国会では、本会議場や委員(会)室に飲食物を持ち込む国会議員はさすがにいないだろうね。