台湾では少数民族のことは「少数民族」ではなく「原住民」というよ。
もっと前は「山地人」と言われていたらしいけど、
これは差別用語ということで、「原住民」と言われるようになったようだ。
「原住民」というのは、台湾に先駆けて長く住んでいた彼らを尊重する言い方でもある。
台湾の原住民は、2005年末現在、戸籍上では、46万4964人いて、人口の2%強を占めている。
台湾でも、政府が民族を承認していて、その民族は13民族ある。
タイヤル族(泰雅族)、タロコ族(太魯閣族)
アミ族(阿美族)、パイワン族(排灣族)、ブヌン族(布農族)、プユマ族(卑南族)、 サイシャット族(賽夏族)、サオ族(邵族)、クバラン族(噶瑪蘭族)、サキザヤ族(撒奇萊雅族)
ツォウ族(鄒族)、ルカイ族(魯凱族)
タオ族(達悟族)
ちなみに、サキザヤ族は2007年1月、最近承認されたものだよ。
台湾にはこれ以外にも多くの民族がいるとかというような学説はさまざまだけど、
政治的には、政府に民族として承認されなければ、自分が少数民族として承認されない。
原住民の人は、民族には強い知識とこだわりがあるが、
原住民以外の人は、国内的な民族構成を意識していない人の方が多いと思う。
そのあたりの感覚は日本人と遠からず似ているところはあるかもしれなくて、
原住民が周りにいない普通の人は、台湾人は台湾人として、国内的な民族構成については、それほどふだんから意識しているわけではないようだ。
「台湾の民族構成」を見てね。