台湾の人口

台湾の人口はと台湾人に聞けば、「2300万人」と答えると思うよ。
日本人の中には、私も含めて日本の人口をすんなり言えない人が多いだろうけど、台湾人は台湾の人口をすんなり言えるのだ。

というのも、「2300万人」という数字は政治的な話になると必ず出てきて、
テレビなんかを見ていてもよく聞かれる言葉だからだよ。
「台灣兩千三百萬人」「兩千三百萬人的台灣」「台灣兩千三百萬人的利益」というのが枕詞やお題目のように聞こえてくるから、
台湾人は自然と台湾の人口がわかるんだよ。
特に学校の試験で課されるとか、台湾人がみんな人口を数えるのが好きだというわけではない。

地理が好きな一部の人を除けば、台湾人が人口を覚えるのは、専ら政治家などの口によるものの伝聞という、つまり間接的なものが多いようだよ。
例えば、台北市民は300万、台北県民は400万というイメージがあるんだけど、
こちらもやっぱり選挙で連呼されていくうちに、実際にその人口の数字が正確かどうかは別として、人口を覚えていくんだよ。
ちなみに、2007年6月末現在では、台北市の人口は約263万人、台北県は約378万人だよ。
それだけ、台湾の政治家は国民や住民の利益をいうときに、人口を持ち出すことが多いんだよ。

ここでは台北市とか台北県のことしか紹介できないけど、
台湾の別のエリアに住んでいる人たちは、同種の方法で自分の居住エリアの人口を知っているかもしれない。