「台湾のオレオレ詐欺」で、台湾の状況を紹介して、
台湾の「電話詐欺」はだんだん少なくなってきたということを書いたんだけど――
実は、最近はそうでもないみたいだよ。
まず、台湾で振り込め詐欺こと「電話詐欺」になったら、
165番をかけるようにということになっているんだけど、
そこでの統計によれば、一日当たりの被害者、被害総額もふえている。
2006年度の被害者は、一日当たり7人(1637.29届け出中)もいたんだって。
2005年度は一日当たり2.83人(1681届け出中)だったから、激増しているんだね。
被害総額も、6億5606万元(2006年度)で、被害総額2億5771万元(2005年度)なんだって。
それだけ、台湾では親族が「助けて」といえば助けてくれる社会なんだね……
もちろん、こういうことについて銀行は対策をしているけど、
台湾の「電話詐欺」をする側も巧妙に被害者をだましているので、
金融機関が不振な振り込みについて疑って質問をしたとしても、
状況を把握していない被害者から、銀行員が逆に注意されることもあって、
振り込め詐欺を防ぐことは困難なものになっているのが実情のようだよ。
警察からたまに発表される情報によれば、
大学院卒、大卒などの学歴が高い人ほどだまされるとか、
公務員とか教師とかがだまされるという傾向があるみたいだよ。
つまり、親族からも頼りにされ、銀行員の忠告にもひるまない人格と頭脳の持ち主がだまされ、
余り頭もよくなくて、銀行員の忠告を聞き入れやすいような人の方が、こういう詐欺にもひっかからないということになるのかな。