台湾国語と大陸中国語の差 その2

私のような中国語がよくわかっていない人間にとっては、台湾と中国の中国語ではどれほどの差があるのか、実ははっきりしない部分ではあるけれども、
中国語の初心者であっても、台湾と中国とで使っている単語が違うことぐらいはわかる。
この差はどうやってできるかといえば――新語を受け入れるスタンスにも差があるのかなと思う。

例えば、
台湾の中国語は、古典的な表現を派生させていることが多いけど、
中国大陸の中国語は古典的な世界から逸脱してしまっているものもある。

こういうふうになってしまう背景は、マスコミでの取り上げられ方の差も原因の一つだと思う。
中国の中国語では政府によって発信してつくられた新語も多かったりするし、
次々と新しい言葉が生まれれば、それをじゃんじゃんマスコミで使ってしまうんだけど、

台湾では、マスコミはそれなりに言葉遣いに保守的なところもあって、
新しい言葉をマスコミが先駆けて使うというわけではない。
若い人の流行語の発信の後にマスコミが報道して定着していくことから、何も報道しなければ言葉の流行は去ってしまったりする。
台湾では、構造的にトラディショナルなものが残る仕組みなんだね。

台湾で国語教育もそのような保守的なところがあるみたいで、台湾で国語教育を受けると保守的だけどより普遍性のある中国語が勉強できるとは言えそうだよ。

台湾国語と大陸中国語の差 その1」も見てね。