パソコンで繁体字中国語を入力しようと思って、どのフォントを使えばいいか迷うことはないだろうか。
台湾のベーシックなフォントといえば、この3つだと思う。
それは、「細明體」「新細明體」「標楷體」だよ。
ウィンドウズを見るとあれこれたくさんフォントが入っているかもしれないけど、
ウィンドウズ95が発売されて以降で、どれにも入っていると断言できるフォントはこの3フォントではないかな。
3つのフォントはこんな感じだよ。
「細明體」と「新細明體」にはさほどの差はないけれども、
ローマ字を入力するとそのフォントの差がわかるね。
「細明體」は、ローマ字ごとの幅を同じに設定してあるけど、
それでは見にくいから、「新細明體」というのが発展してきた。
「新細明體」では、ローマ字のバランスを考えて幅を調整してあるんだね。
これらがどれも明朝体だというのがすごく不思議なんだよね。
日本的には明朝とゴシックは両横綱みたいな感じだけど、
台湾では、ゴシックはそこまでの位置は占めていないのかなあ。
ゴシック体はベーシックというより応用的な位置づけなんだね。
ちなみに、ゴシック体のことは「黑體」というよ。
日本語のウインドウズに繁体字中国語のフォントが標準で装備されているかどうかはわからないけど、
ダウンロードなりインストールしているうちに、何らかの形でいつの間にか繁体字のフォントが入ったりすることがあるよね。
それらは、日本語のワード上では、「MingLiU」とか「PmingLiU」というふうに表示されていたりする。
「MingLiU」は「細明體」、「PmingLiU」は「新細明體」のことだよ。
台湾人がワードで作業を始めるときは、デフォルトでは「新細明體」を使うようだから、
特にこだわりがなければ、「PmingLiU」というフォントを使うのがいいかもね。