台湾で安売りしているお店とかに「九折」という文字があって、もしかして9割引き!?と思ったことはないだろうか。
しかし、残念ながら、これは1割引、10%引という意味だよ。
台湾人の値引きの言い方は「掛け」であって、数字が小さくなるほどお得感を感じる。
日本人は逆に割り引かれる値をイメージしているから、数字が大きくなるほどお得感を感じるよね。
掛け売りは「打折」(da3 zhe2)という。「打」は動詞だよ。
台湾では、値引きの言い方は常識的にほとんどすべてが「折」というような表現で使われるから、○割引と言う価格値引き表現はしないみたい。
つまり、10%安いと言われても「便宜一成」「便宜百分之十」とは言わず、「九折」とわざわざ頭の中で換算して言うのが普通の言い方だ。
混乱しそうだから、図をつくってみたよ。
「打九折」といえば9掛け、つまり1割引のことになる。9割引で買えるのではなく、9割で買えるという意味だ。
「五折」「對折」は5掛け、つまり5割引のこと。
2桁になると桁が1つ繰り下がる。だから、「八八折」と言われれば8.8掛け、つまり1.2割引で買えるということになる。
安売りの言い方として「~折起」などをつけたりする場合もある。これは「○掛けより」という意味で、つまり、最大の掛け売り割合を示しているよ。だから、それらの商品には当然「十折」、つまり値引きがない製品もまざっているかもしれない。
「割合を表現する」も見てね。