別に数値的なことを言いたいわけじゃなけれども、あいまいな語彙を言えないがために今まで話していたすべての話題を放棄するのであれば、数字で割合を示して物事を解決するというのは一番手っ取り早い方法だということもある。
分数での言い方は、何となく日本人的にも理解できる言い方で、「分之一」をつければいい。
二分の一であれば、二分之一 (er2 fen1 zhi1 yi1) 。2は兩にはならない。
三分の一であれば、三分之一 (san1 fen1 zhi1 yi1)
五分の三であれば、五分之三 (wu3 fen1 zhi1 san1)
二と四分の一みたいな言い方になるときは、「又」(you4)がついて、「二又四分之一」(er4 you4 si4 fen1zhi1 yi1)という。
小数の言い方は、やっぱり日本人的にも理解できる言い方で、点の部分はそのまま「點」(dian3)と読めばいい。
1.5であれば、一點五 (yi1 dian3 wu3)
2.5であれば、二點五 (er4 dian3 wu3)。2は兩にはならない。
3.1415926535であれば、三點一四一五九二六五三五で、小数点以下はそのまま数を読む。
パーセントの言い方は、「百分之……」と言えばいい。
20%であれば、「百分之二十」(bai3 fen1zhi1 er4shi2)と読む。
つまり、「%」は読まない。パーセントの符号が見えていても、「パーセント」と言わずに「百分之……」と言う。「%」という符号の名前は日本人ほど身近ではないみたいね。
ただ、話し言葉としては、「%」の部分を「パー」と読むこともないわけじゃない。
これは漢字がないので書きようがないけど、例えば20%であれば、「二十パー」(er4shi2 pa1)と読む。
割合は、「成」(cheng2)というよ。
1割、2割、3割といった言い方は、「一成」(yi4 cheng2)、「兩成」(liang3 cheng2)、「三成」(san1 cheng2)という。この場合は、量の表現なので2割のときには「兩」を用いることが多い。
10%、20%、30%という割合のときは「百分之……」とは言わずに、「一成」「兩成」「三成」と言われることもある。
ちなみに、中国語としては「割」という言い方はないので、これを筆談で書いても通じない。
さらに、歩合の単位だけど、「成」の下を言うことはないみたいね。
日本では、例えば3割3分3厘という言い方があるけど、こういう言い方は余りされない。「分」「厘」はあるけど、用途は限定されていて、めったなことがなければ言われない。
強いて言うのであれば、「三成三三」(san1 cheng2 san1 san1)という言い方をするよ。
ただ、これは野球の打率とか何かの命中率などを言う言葉であって、日常的にはそれほど用途はなさそう。