台湾島とフォルモサ

台湾島の別称は「Formosa」というんだって。
こんな感じで、書かれている。

これは、フィリピンのアメリカ記念墓地で撮影したものだよ。
「Taiwan」ではなく「Formosa」なのが印象的で、なぜここが「Taiwan」ではないのだろう……

台灣歴史」のホームページによれば、
「Formosa」とは、鉄砲が種子島に伝来したぐらいはるか昔に、
ポルトガル人が、台湾をポルトガル語の「Ilha Formosa」と呼んだのが始まり。
台湾はポルトガル人によって「発見」されたとも言えるのか。

「Ilha」は島、「Formosa」は美しいという意味なんだって。
これは、「イラ フォルモサ」と発音するようだ。
こうやって呼ばれていた島は世界にたくさんあるらしい。

これを中国語で音訳すると「福爾摩沙」というらしいけど、
台湾のことを「福爾摩沙島」、台湾海峡のことを「福爾摩沙海峡」と呼ぶのは
時に政治的な意図がある言い方になるみたいだし、最近は使われていないようだよ。
一般的に、台湾人が自分の住んでいる島の名前を外国語で説明するときには「Formosa」は使わない。

ちなみに、「Ilha Formosa」をそのまま翻訳されて「美麗島」「美麗之島」という言い方をされることはある。
意図されているのかどうかはわからないが、観光パンフレットに「美麗島」を想像させるような台湾を紹介する文面があったり、
歴史的事件にも、例えば美麗島事件とかいう名称で出てきたりする。

台湾の島の区分」も見てね。