今ここで台湾旅行のパンフレットなどを見ていると、
オプショナルツアーみたいなので、公園に行って太極拳をやってみようみたいなふれ込みもある。
こういうのを見ていると、台湾では太極拳はメジャーなんだ、
人は老いも若きもみんな太極拳ができるんだろうと思ってしまうかもしれないけど、
若い人たちにとって、太極拳というのはそこまでメジャーなものではない。

早朝に公園でやられているほど有名なものだったら、日本だったらラジオ体操みたいなものかと頭をよぎるわけで、
必ずや何らかの形で学校でのカリキュラムに入っていそうな気もすると思うけど、
学校で太極拳をみんなでやるという全国的な動きはないようだ。

太極拳を習いたいと思えば、早朝に公園に行けば、そこで太極拳をやっている人たちは、いる。
けれども、よくよく年齢層をみれば、集っている人たちに若者は少ないんじゃないかと思う。
そうやって早朝の余暇を楽しむのは、お年寄りなのだ。
台湾人の若者が朝早起きをして、学校に行くまでの余暇時間を用いて公園に行くより、
むしろ、現実的には我々と同じようなもので、朝早起きするというのは得意ではなくて、やっぱり朝はできるだけ遅くまで寝ていることを志向するようだ。

つまり、今、目の前にいる年齢の若い台湾人に太極拳ができるか？と聞いても、
太極拳ができる台湾人に遭遇する方が相当珍しいし、
そもそも早朝に公園に行っているか？を考えた方がいいかもしれない。