在日本的中學生 (相當於台灣的國中生) 的國語課大致分成三個部分:現代文、古文、文法。其中古文的部分包含了日本自己的古文以及漢文兩個部分。而所謂的「漢文」,簡單地說,就是中文的古文,內容一般包括論語及一些著名的唐詩。
台灣學生所學的唐詩和論語和日本學生的課本中的唐詩和論語的不同之處是在於:台灣學生讀的唐詩和論語是中文漢字印刷,而日本學生讀的讀的唐詩和論語是日文漢字印刷;台灣學生是用中文來讀唐詩與論語,而日本學生則是用日文來讀唐詩與論語。
以杜甫的「春望」的前兩句為例:
台灣學生在書上看到的是「國破山河在,城春草木深」
而日本人的課本則是寫作「国破山河在、城春草木深」
至於在讀法方面,或許有些台灣人想像日本人可能會把「國破山河在,城春草木深」用近似中文發音的音讀來讀詩:
「こく-は-さん-が-ざい、じょう-しゅん-そう-もく-しん」
(国-破-山-河-在、城-春-草-木-深)
事實上,由於日語的音讀系統並不是自自日本人所熟悉的和語,因此音讀對日本人而言是不容易理解的東西,因此日本人在讀漢文時,並不是直接將漢字硬讀成日語的音讀,而是用原本就來自和語的訓讀來讀漢文。
而「国破山河在、城春草木深」這句話,日本人會讀作:
「くにやぶれてさんがあり、しろはるにしてそうもくふかし」
如果將上面的讀法以現代日語的漢字表記習慣來書寫的話則會變成:
「国破れて山河在り、城春にして草木深し」
由這個例子可以粗略了解日本人的語感來源以及對於漢字解析習慣。因此,如果要和日本人討論杜甫的「春望」這首詩時,若單單用日語音讀把「春望」的漢字讀出來,日本人可能完全聽不懂。但是如果說出「国破れて山河在り、城春にして草木深し」,日本人立刻就會知道這是杜甫的「春望」。
由此可知,雖然日本的中學國語教育中包含了漢文的部分,但是這並不代表日本的中學生會說中文或是懂中文,頂多只能說日本的中學生能閱讀一些特定而且簡單的中文古文而已,而且是由日語來閱讀的。
漢詩
戦前の日本の中学生は漢詩を愛し、それを引用することを誇りとしていました。昔(旧制)の高等学校の寮歌はほとんどすべてが漢詩や漢文からの引用で成り立っていました。海軍兵学校の「江田島健児の歌」でも「いざ蓋世の気を負いて不抜の意気を鍛はばや」と史記の詩から引用を後になって気がついたものです。唐詩選の有名な詩などを暗誦することが当時の中学生の自慢だったものです。
漢詩と同じようにイギリスやフランスの詩をもとの言語より良く伝えた上田敏の「海潮音」なども外国文化を取り入れる日本人の特異才能かも知れません。
詳しい実例うれしいです
(本多忠信さんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
日本の漢文を中国語を母語にしている人に説明するのは難しいし、そこまでして先人は中国語のすぐれたものを取り入れてきたんだということですね。日本語的な読み方によって漢文を生き生きととらえられたからこそ、素読という習慣が喜ばれ、実際に役に立ち、さらに、中国の漢文というのが日本の国語科の授業の中でも今でも残っているのかなと思います。
ここの台湾人の書き手が大変このコメントに興味を示しておりましたので、また機会があったらコメントしてやってください。
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相似的音
「国破山河在、城春草木深」這句話,日本人會讀作:「くにやぶれてさんがあり、しろはるにしてそうもくふかし」
↑↑
用台語念的音跟上面很像耶!
台湾語も音声が似ているんでしょうか?
(soraskyさんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
御指摘は、それはこの漢詩の日本語の漢字の読み方が台湾語と似ている?ということですか。
上海語と日本語の漢字の読み方は非常に似ていると上海人に言われたことはありますが、台湾語でもそういう現象が起きるんですね。とても興味深いです。
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^^
我的意思是↓
「こく-は-さん-が-ざい、じょう-しゅん-そう-もく-しん」的發音,與用閩南語念「國破山河在,城春草木深」的發音很相似。
閩南語=台灣的閩南語=台語
台湾語ネーティブは日本語を勉強することが簡単?
(soraskyさんへ)
こんにちはszyuです。引き続きコメントありがとうございます。
こうやって漢詩を音読みをしていると台湾語の読み方に似ている――ということは、つまり、台湾人の台湾語ネーティブは日本語を勉強するのは簡単である、簡単な部分もある、この仮説は成り立ちますか?
私が以前、上海人に教えてもらったことですが、それによると、上海語の漢字の読み方が日本語の漢字の読み方に大変似ているので、上海人は一般の普通語(北京語)ネーティブよりも日本語を学習するのがはるかに容易である。もちろん地理的関係で日本にいる上海人は多いが、上海人が日本にいる中国人の中で突出して多い(根拠不明)のは、上海人にとって日本語を学習するのは容易だからである。上海人が感覚的に漢字を読めばそれが日本語として通じるので、その上海人本人の日本語のレベルが低くても、意外に内容のある日本語会話をつくれるし、聞き取れる。
私自身はこれらの話はにわかに信じがたいのですが――台湾人にも似たようなことが成り立ちますか?
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「こく-は-さん-が-ざい、じょう-しゅん-そう-もく-しん」的發音,與用閩南語念「國破山河在,城春草木深」的發音很相似。
念了一下發現真的跟台語很像耶@@”
好好玩喔~~
不知道日本人會不會覺得念古文很難..因為沒有押韻!?
(すみません~日本語下手…)
韻については日本語の音読みでもある程度判断可
(Unknownさんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
日本人が古文を難しく感じるかどうかは知らないよ、韻がないからかな――ということですね。
日本語の音読みでも韻は踏んでいることはわかります。ただ、韻を読むときだけは漢文の読み下しをするときの訓読的な読み方をせず、音読みで読んだりします。
ただし、Unknownさんのいうところの韻というのはアクセントも厳密には含むのでしょうか。その手の話も漢和辞典を見てわかる人にはわかるらしいですけれども、普通の人はそこまで勉強はしません。
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春望補足(参考までに)
原文 日本語の音読み(例) 日本語読み下し文(振り仮名)
国破山河在 コク/ハ/サン/ガ/ザイ 国破れて山河在り(くにやぶれてさんがあり)
城春草木深 ジョウ/シュン/ソウ/モク/シン 城春にして草木深し(しろはるにしてそうもくふかし)
感時花濺涙 カン/ジ/カ/セン/ルイ 時に感じて花にも涙を濺ぎ(ときにかんじてはなにもなみだをそそぎ)
恨別鳥驚心 コン/ベツ/チョウ/ケイ/シン 別れを恨みて鳥にも心を驚かす(わかれをうらみてとりにもこころをおどろかす)
烽火連三月 ホウ/カ/レン/サン/ゲツ 烽火三月に連なり(ほうか さんがつにつらなり)
家書抵万金 カ/ショ/テイ/バン/キン 家書万金に抵る(かしょ ばんきんにあたる)
白頭掻更短 ハク/トウ/ソウ/コウ/タン 白頭掻けば更に短く(はくとう かけばさらにみじかく)
渾欲不勝簪 コン/ヨク/フ/ショウ/シン 渾べて簪に勝えざらんと欲す(すべてしんにたえざらんとほっす)
高校レベルの知識ですと――
5文字だから五言、8行あるから律詩、五音律詩だというのはわかります。
韻は偶数末にあればいいわけで、深、心、金、簪、シン、シン、キン、シンというのもわかります。
意味も、解説があるので勉強します。
それ以上のレベルのことは、大学の国文科に行って勉強することだと思います。
このサイトから、「春望」の日本語の詩吟が聞けます。
関西吟詩文化協会
http://www.kangin.or.jp/what_kanshi/kanshi_B09_1.html
szyuさん、はじめまして。
アリスと言います。素敵なブログです。
很久以前就一直有來看妳的BLOG
但是不曾留過言…覺得妳的BLOG真的很棒!
我也有一直在學日文…但是沒有學的很好!
我在台灣的日文老師是個日本人!
他來台灣住可能有30多年了
所以他的台語 (台湾語)也很好
他會教我們一些日文的諺語
也會用台湾語來教我們日文的發音
其實日文有很多發音跟台語是近似的…
我不會上海話 也沒有學過
老師用台語來教我們日文發音時
更容易讓我們記住日文的發音
其實有一些台語就是從日文直接翻過來的外來語
また来てくださってありがとうございます
(アリスさんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
何度もこのブログに来てくださっているんですね。そうですね、このブログは奇をてらった内容がないから一時的に閲覧者が殺到するというブログでもないし、リピーターがいてくれて支えられているのかなとふと思ってます。
私の台湾での日本語教師は日本人だった。彼は台湾に30年も住んでいるから、台湾語もよくできる人。先生が私たちに日本語のことわざを教えるときには、台湾語を使って日本語の発音を教えられた。実は、日本語の中には台湾語と似ているものがとても多い……。私は上海語はできないし、学んだことはないけど、先生が台湾語を使って日本語の発音を教えると、日本語の発音をより簡単に覚えていられる。実は、台湾語の中には日本語から直接翻訳された外来語もあるんですよ。
――ということですね。
なるほど、確かにそうでしょうね、台湾語ネーティブの場合、台湾語から直接日本語を学んだ方がより早く日本語を学習できるはずですね。
日本語由来の台湾語については、トピックをつくりましたので、興味があったら見てみてください。
「台湾にある日本語からの外来語」
http://umesakura.jp/20060323231941.html
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籟
“閩南語”是用北京話取的名子
“台語”是最近50來區隔國語所創的名子
“鶴佬話”"福佬話”是聽錯誤解創造的新名詞
真正的本名叫做”河洛話”
這是中國最古老的語言
用現今留有的河洛話可以直接讀70%2000多年前的史記所以像唐詩 以前在私塾都是用河洛話 以吟唱的方式在傳授
也就是説 唐朝乃至宋朝 當時都中國人 正是用接近今日的河洛話在過生活
這也是為何今日漢字在日語中的發音 很多都跟河洛話很像 甚至有人在猜 日語的讀音 也許更接近古音
了解這段台語跟日語的關係時
就不難發現
漢書倭人志裡提到的邪馬臺女王
“邪馬臺”三個字的台語讀音 神似日語的”大和”
而且台語的發音 介於日語跟滿州語系(北京話)的中間
這也代表 河洛話在經過幾次北方金人南下統治中國的期間 受到了一些干擾
而”河洛話”一辭的由來 也許就是當年逃離中原的人們 被問及自己的身世及語言時 所命名的吧
河洛語と台湾語とついでに日本語の関連ですね
(古語發音さんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
「河洛語」の紹介をいただいたんですが、これは台湾語のルーツは河洛語ということでしょうか?。そして、河洛語で「春望」を読めば、その音は日本語にも台湾語にも似ていると言える音であるということでしょうか?
ちょっとブログ本体との関連性が見えにくかったので、よかったら教えてくださいね。
お話自体はおもしろかったですよ。
今台湾で話されている日本人がいうところの台湾語という言語は、「閩南語」「台語」「鶴佬語」「福佬語」ではなくて、正しくは「河洛語」といい、中国における最も古い言語(の一つ?)である。
今現在の河洛語でも2000年以上前の史記(司馬遷の「史記?」)を漢詩(唐の漢詩?)のように7割は読みこなせるわけで、以前は私塾では河洛語を使って音読して教えていたこともあるぐらいだ。
つまり、唐から宗の時代までのその当時、中国人は今日の河洛語に近い言葉を使っていたということだ。
今日の日本語の漢字の発音は河洛語ととても似ていて、(河洛語の話者が?河南人が?台湾人が?)日本語の発音を言い当ててしまう人がいるのはどうしてなのかといえば、(日本語が)古代の発音に近いからなのかもしれない。
このブログのトピックにある「台語」と日本語の関連性を想像することは難しくないことだ。
漢書倭人志(「魏志倭人伝」のことか?)に邪馬台国女王のことが書かれている。
この「邪馬台」の3文字の発音は日本語の「ヤマト」に似ている。
そして、「台語」の発音は、日本語と満州語系統の中間にあるのだが、
このようになった理由は、河洛語は何度も北方民族(金)の南下政策が行われた期間に、幾つかの妨害(「干擾」とは、言語的な弾圧のこと?)にさらされたからだ。
「河洛語」という言葉の由来の一つとして、その当時流浪の民となった中原の人々が、自分の身の上や言語を質問されたとき、このように言ったとされている。
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呉音、唐音、越音
身為台灣人,我想大家都知道自己說的是河洛話。不過,在看日本語與我們語言間的類同性時,實在,也該先了解日本人的語源學!
日文的音讀,本來就源自中國的三個時期,一、唐音,這也就是類「河洛語」的音,如「故」=kou。二、吳音,這個部份就較近於上海話,如「人」=nin;上海話與日文同音。三、越音,這個部份就極近廣東話,如「」=。
以上,是我十幾年前自學日語時,約略了解的豆知識。
中国からの伝来は3種類ですね
(OTTOさんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
台湾人として思うことだけど、自分が話している言葉が河洛語であることをみんな知っていると思う。けれども、日本語と自分たちの言語の間の類似性については、まず日本人の漢字の語源を知っておくべきだとも思う。
日本語の音読みは、中国からの伝来の時期によって3種類あって、一つは唐音、これが「河洛語」の音で、例えば「故」(kou)がある。2つ目は呉音、これは上海語に近くて、「人」(nin)があるが、この音は上海語と日本語で同じ音になっている。3つ目は越音で広東語に近い。
10年前に日本語を独学したときに得た知識です。
――ということですね。
私が持っている手元の漢和辞典では、「慣用音」のほかに「漢音」「呉音」「唐(宗)音」に分かれていました。
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呉音といえば
(思妤)さんへ
こんにちは初めてお便りします。私の薬膳料理教室の先生が台湾に一週間の研修旅行で、台湾に行かれ、東部の原住民の村に1泊され日本語が通じたことを話され、興味を持って調べこのブログを知りました。
呉音で日本語になっいるものは大山(ダイセン)氷ノ山(ヒョウノセン)などのセンがそうではないでしょうか?
日本の山は、ヤマ、サン、セン、ゼンと読みますが、ほとんどはサン(これは漢音でしょうか?)センの山々は山陰地方に多く、この地域と呉音の方々との関係が想像されます。
確かに山陰は多いようです
(ヤマトタケルさんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
そうですね。「山」は、漢音がサン、呉音がセンだそうです。
日本の山については、「歴史樂」というホームページに「センと読む山・サンと読む山」という紹介がありました。リストや分布図もあり、とても参考になります。
http://homepage2.nifty.com/mino-sigaku/page255.html
こちらは、ブログ版です。
http://rakuraku.cocolog-nifty.com/tanosimu/2005/01/post_3.html
これによると、御指摘のとおりで、山を「セン」と読むのは、岡山、鳥取、島根に集中しているとのことです。
日本の山だけでなく、もっといえば地名や人名もそれに含まれるかもしれませんが、調べると興味深い結果になるかもしれませんね。
それから、原住民の方が日本語を共通語にした時代があったということを聞いたことがあります。
原住民については幾つかトピックをつくっているので、興味があったら目次や検索などで見てみてくださいね。
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