台湾の印鑑

台湾人に印鑑を持参してもらうように頼むと、
恐らくほとんどの台湾人は四角いものを用意すると思う。
台湾では印鑑は四角いのだ。

台湾でオーソドックスなのは大体一辺が1センチ四方の四角形のもので、
印字されている名前も名字だけじゃなくてフルネームが彫られている。
ほかにも印鑑を持っている人は、もう少し大きいものを持っているかもしれない。

台湾人が用意する印鑑は、日本の書類に押すにははめ出てしまうぐらい大きくて、しかも御丁寧にフルネームまで彫られている、立派過ぎる印鑑だと思う。
ただ、台湾人にしてみれば、日本の印鑑は丸くて小さ過ぎて苗字しか入っていないので違和感があるかもしれない。

台湾では、印鑑は日本みたいに100円ショップとかで売っていない。
――そもそも一人ひとりのフルネームの印鑑なんだから、多分売りようがないよね。
自然、印鑑はオーダーメイドで彫ってもらうものということになる。
中国とかだと印鑑は文房具屋さんに行って注文できたりするけど、
台湾では、合いかぎをつくる店などに行って注文する。

シャチハタみたいなのもつくろうと思えばつくれるけど、
これは印鑑としてしつらえられたものは市場にはどうやらないようで、
スタンプの延長としてのものみたいだから、当然印鑑として認識されないみたい。

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