三民主義という入試科目

以前台湾には「三民主義」という科目があった。
高校の授業で時間割の中にある科目として存在していた。
そして、これが何と大学入試の科目になっていた。

「三民主義」なる科目の内容とは、もちろん三民主義を学習するんだけど、
三民主義をテーマにして、それをつくった孫文とそれを実行した蒋介石の思想の解釈についても勉強するものみたい。

以前「三民主義」は必修科目で、
三民主義を学習することに不満を持っている人であっても
「三民主義」を入試科目の選択肢から外すことができなかった。

入試科目としての「三民主義」は入試の合計点の割合として6分の1から7分の1ぐらいの割合を占めるため、
何もできない人でも「三民主義」ができれば何とか合格できる学校があると言われ、
すごく勉強ができる人でも「三民主義」ができなければ不合格になると言われる科目だった。

「三民主義」の問題は選択問題と論述問題で構成されているんだけど、
選択問題の場合は、答えが一つだけのものと一つとは限らないものとがあったりして、
間違ったらその部分の配点がマイナス点になるというかなり厄介なものだった。
だから、自信がない場合は空欄にしないといけなくて、
なまじ当てずっぽうで埋めてしまっても余りいいことはなさそうな科目だった。

「三民主義」の対策というのは、教科書を丸暗記すればある程度の点数がとれるし、
参考書はあるけど、ほかの科目に比べれば暗記量はかなり少ないとは言えるので、
現役生は教科書で勉強して対策するのがオーソドックスだと思う。

コメント

  1. ライブ台湾スタッフ

    はじめまして
    はじめまして。
    ライブ台湾で字幕翻訳を担当している者(http://blog.goo.ne.jp/hasebe_takafumi/)です。
    ライブ台湾(http://www.livetaiwan.jp/)では、台湾に関する様々な情報を紹介しています。
    お時間がある時に、ぜひ遊びに来てください。

  2. 綾織

    三民主義は世界史で学んだけれど、奥までは突っ込まなかったな。必修時代の学生は、さぞかし憾んだ事でしょう。
    今は…自由の時代ですからね。過去の偉人をどう評価するかは
    個人の判断で、参考書は参考程度なものでしょうね。

  3. 台湾

    教えてください
    はじめまして。
    台湾の事で知りたいことがあります。
    現在の徴兵制度はどのようになっているのでしょうか??

  4. コメントありがとうございます
    (ライブ台湾スタッフさんへ)
    こんにちは、szyuです。初めまして。
    字幕翻訳とは、大変なお仕事ですね?。文字列を機械のように翻訳しただけでは意図が通じないということはよくあることかなと思ってます。そういう当事者ならではのお話をいろいろお聞きしたいです。
    また遊びに来てくださいね。
    ☆☆☆

    (綾織さんへ)
    こんにちは、szyuです。コメントありがとうございます。
    台湾では三民主義は国歌になっているぐらいだから、それはとても大きなアイデンティティーなのかなと漠然と思ってます。ただ、それがテストになっているというのは、しかもそれが単独で科目になっているというのはちょっと想像しがたいものです。

    私は社会科の成績はよくしていたんですが、三民主義のことは全然勉強しなかったです。私が選択していた日本史入試に出てくるのは、三民主義とは民族、民権、民生であること、それを唱えたのは孫文であること、それとの絡みで辛亥革命、1912年中華民国建国とか、そのあたりのことをざっくり勉強すればいいだけでした。辛亥革命のときの1911年といえば、条約改正とか工場法公布とか覚えることはたくさんあって、三民主義の絡みは入試としては結構楽な暗記部分だったかと思います。
    ☆☆☆

    (台湾さんへ)
    こんにちは、szyuです。
    徴兵制度に関してですね。このブログの「カテゴリ」をクリックいただきまして、「食衣住行育樂2」の部分をごらんください。このブログで取り上げた徴兵制度に関するトピックのリストがあります。あるいは、このブログのページの「検索」に「徴兵」なり「兵役」をキーワードを入れて、検索をかけてください。
    ――これをごらんいただいていたら、ごめんなさいね。

    それから、今の徴兵制度はどうなっているかということなんですが、何についてどうなっているのかを教えてください。私もそういうことをブログのトピックのネタにして文章をつくりたいです。
    最後に、よろしければ、質問文だけではなくて、台湾さんの何か御自分のことも御紹介いただければと思います。ここは個人のブログなので、コメントをいただける人たちとコミュニケーションをしたいんです。よろしくね。
    ☆☆☆