台湾では日本ほど出前文化はないみたいだよ。
もちろん、その地域によって出前できる店はあるのだと思うけど、
恐らく即座に普遍的に想像できるのはピザの出前ぐらいしかない。
写真はピザ屋さん。
日本の宅配仕様のバイクと違って、
まあ普通のスクーターにピザを置く荷台がセットされている。
台湾の家で出前を取ろうと言い出しても、
普通の人だったら、出前をするよりも外に買いに行くことを選ぶだろうね。
あるいは、電話をかけて、注文を言って、取りに行く。
そもそも自分でバイクに乗って買いに行けばいいわけで、
バイクで持ってきてもらう必要はないのだ。
台湾では出前のことは「外売」「外送」と言う。
台湾人は普通は「出前」の意味がわからない。
もし「出前」というと、それは即席ラーメン「出前一丁」を想像するかもしれない。
出前の動詞は
出前といえば、
台湾人の友人(このブログの読者でもあります)に以前聞かれたことがあります。出前で何かを届けてもらうことを、「出前を○○」と言いますが、この○○にはいる動詞はなんでしょう?
この答えは彼にとって意外なもののようでした。ヒントは「新聞を定期購読する」=「新聞を○○」の○○と同じ動詞です。ってこのヒントでよけい混乱するかな。
日本語ネイティブが何気なく使っているこの動詞ですが、用例をあさると結構おもしろいです。
あまり本題と関係ない話ですいません。
うえの文章を見た。で、一体 出前を○○
に何の動詞を使う。出前を呼ぶ?出前を注文する?
確かにその言葉は悩ましいですね
(やまださんへ)
こんにちは、szyuです。コメントありがとうございます。
確かにこれは難しいですね。この日本語レベルになると、感性で覚えるというよりも言葉の接続は暗記しないと覚えられないんじゃないだろうかと思います。
私にとっても、とても難しくて、いつも私自身がどの字を当てるべきかを仕事上よく迷います。
採る、撮る、捕る、執るは見当がつくんですが、それ以外ですね。
取るも、どの字を使うかによって意味が反対になったりするので、混乱するかもしれない。
そのほかもいろいろありますね。手元にある用字例を見る限りでも、結構いろいろ用例があります。
決をとる、年をとる、物をとる、意味をとる、栄養をとる、許可をとる、時間をとる、責任をとる、立場をとる、担保をとる、手続をとる、休暇をとる、予算をとる、コピーをとる、機嫌をとる、相撲をとる、舵をとる、音頭をとる
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(rie りえさんへ)
こんにちは、szyuです。答えは上に書いてあるとおりですね。
答えは――実は、本文にも載ってます。
出前というのは、注文して料理を運んできてもらって受け取るというトータルの作業を言うものなので、言い方としては冗長にする必要はなく、出前する、出前をとるで十分ですね。
出前を呼ぶだと、クリーニングとか理髪とかは医者とか、何かの人を呼ぶ出前サービスのような気がしますね。
出前を注文するも、そういうふうに言う人もいるので言えなくはないけど、言葉がくどく感じるかもしれない。
いずれにしても、この手の呼応表現はこのごろの日本人もそれほど厳格に使っていない気がするし、日常レベルではいろいろな言い方がされていると思います。
日本語が母語じゃない人はどの語彙を選択すべきかで心配になることもあると思いますが、現実的には、例えば「出前をとる」という言葉の場合、大事な語彙の選択は「とる」ではなくて「出前」に当たる言葉の語彙の選択を間違えないことかなと思います。
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