書道道具のことを「文房四宝」(wen2 fang2 si4 bao3)といったりして、
これは、筆、墨、紙、硯のことで、教養のある日本人ならばよく知るところだと思う。
ただ、書道セットのことを「文房四宝」というわけではなくて、
あくまでも教養として、こういう言葉があるということを教えるだけだよ。
書道の時間のために台湾人の学生が用意するものは、
日本の学生が用意する書道道具と違ってかなりシンプルのような気がする。
日本であれば、大抵書道バックみたいのを買わされるんだろうけど、
台湾では必ずしも書道バックを買う必要はなくて、必要なものを持ってくればいいのだ。
台湾人の書道の時間で必要なものとは――
硯
墨汁
墨
筆
書道半紙
新聞紙
エプロン
などだよ。
日本と大きく違うことは、
書道用文鎮や書道用下敷きがなくても道具として問題がないということかな。
台湾では、フェルトの下敷きを敷かずに、新聞紙の上に直接半紙を置いて毛筆をしてもいいらしい。
紙を固定せずに、しかも下敷きも敷かないなんて、
それはすごくチャレンジャーな書道だなと思うんだけど、
書道用半紙が日本と違うことや、書く字の大きさに違いがあるから、なせる技なんじゃないかと思ったりする。