台湾の屋台の定義

前回、台湾の屋台はえらい多いという話をしたんだけど、
台湾で屋台と考えられているものは、日本で屋台と考えられているものとちと違う。
台湾で屋台というところの「攤販」(tan1 fan4)は、もっと広義でとらえているよ。

日本で屋台といえば、お祭やイベントに出店している臨時店鋪という感じだけど、
もちろん、台湾でもそういうものもあるんだけど、
同じ場所で営業を営む簡易型の店鋪みたいなのも、屋台とカウントされる。

例えば、伝統的な市場なんかの中に入っている肉屋、魚屋、八百屋も屋台なんだ。
台湾の肉屋も見てね)
あるいは、台湾のマンションとかの1階部分のスペースに出店しているお店も屋台なんだ。

だから、統計上のシェアで計算すれば(2003年8月末)
市場30.81%、住宅24.87%、ビジネスエリア12.06%で、
日本人が真っ先に想像するであろう台湾の屋台である「夜市」はシェア10.56%でしかない。

日本人がイメージしたい屋台は、
夜市10.56%、スポーツ・レジャー施設2.36%で、シェアとしては12.92%ぐらい。
いろいろ加味しても15%―20%ぐらいということになるんじゃないかな。
だから、実際に日本人が想像するような屋台は、統計上よりもぐっと少ないということは言えるんだよ。
といっても、29万1064軒で換算すると、15%で4万659軒、20%で5万8212軒ぐらいの規模だから、
屋台の絶対数はえらく多いことには変わらないか。

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