戒厳令時代の台湾の言論統制―4

前回は、都合の悪い部分に張り紙がされるということを紹介したんだけど、
張り紙だけじゃ済まされないほどその範囲が広いとき、そこのページがどうなるかということを紹介するよ。

以下、写真はすべて「平凡社世界大百科事典」(1983年版)のものだよ。

まず、ページを丸ごとのりづけして、読めなくしちゃうという例だよ。

その当時、のりもしっかり張られていたんだと思うよ。
でも、そののりも時間とともにはがれやすくなり、
今となれば、こうやってはがしてちょっとのぞき込むことができるのだ。

もう一つは、ページそのものが切り取られちゃうという例だよ。
ページが切り取られ、例によって、そのページの前後の適当な箇所に「奉令削除」のスタンプが押される。

こうやって切り取られてしまえば、その部分が永遠に目に触れられないことはかなり悪質だとは思うけど、
個人的には、切り取られた場所がわかるようになっているのが良心的だと思う。
そんなに知られたくない情報だったら、そもそもなかったように取り繕う方がいいと思うんだよね。

これらの写真は、あくまでも地方の田舎の図書館にある古いもので昔の名残があるものを撮影しているわけなので、誤解をしないでね。

――この「平凡社世界大百科事典」シリーズは今回でおしまいだよ。
次回は、別のものを紹介したいと思う。

(続く)
「戒厳令時代の台湾の言論統制」     4 

コメント

  1. 我是普通人

    這篇文章在分類目錄「食衣住行育樂10」之下
    應該是「日本的腳踏車 (2)」

    連結似乎有誤?
    麻煩修正一下
    謝謝

  2. 修正希望箇所をもう一度教えてもらえますか?
    (我是普通人さんへ)
    こんにちは、szyuです。コメントありがとうございます。
    御指摘は、「食衣住行育樂10」の分類の中に「日本的腳踏車 (2)」が入っていないのはおかしいということですか?――ただ、実際には入っているんですよね。
    「食衣住行育樂10」
    (アドレスは非表示)
    それとも、「戒厳令時代の台湾の言論統制―4」の本文中にあるリンクが間違っているということですか?――ただ、リンクは間違っていないようです。
    上部「前の記事へ」というのをクリックすると「日本的腳踏車 (2)」が出てくるのですが、これはブログの特性上、時系列で書かれているので訂正のしようはないのですが、ここを訂正してほしいということでしょうか?

    ひとまず一とおりクリックしてみたのですが、書いてある中国語が難し過ぎて、誤りの箇所がよくわかりませんでした。
    よろしければ、もう少し簡単な中国語で説明してくれるとうれしいです。お手数かけて済みません。
    ☆☆☆