台湾徴兵制度への関心のギャップ

このブログに徴兵制度、兵役制度のことを書くと、見ず知らずの、あまりブログにコメントをしようともしない傾向にある普通の日本人からもコメントが寄せられる、質問が来る、明らかに徴兵や兵役をキーワードにしてこのブログにやってくる人たちが来る、アクセスもふえる、トラックバックもされる――という現象が起こるんだよね。

プロやマニアの人は別として、一般的な日本人には軍隊というのは想像できない世界だと思う。
自然、徴兵制度とは何ぞやとその具体的なことに関心を持つ。ブログに書きたくなる。
そうやって徴兵制度の話はつくってきた。

でも、実際には――私はある台湾人に本当に不思議そうに聞かれたんだよ。
それは、あなたの徴兵制度の話はつまらないから、別のトピックはないのか。なぜそんなに徴兵制度に興味があるのか?と。

これも台湾人の考えの一つなのかなと思う。
いろんな議論はあるけれども、少なくとも台湾社会の中でいる限り、台湾人の男性にとっては兵役に行くことはもうごくごくごくごく当たり前のことでしかないのだ。

徴兵制度については、肯定する人、否定する人、もちろんいる。
彼らはそれぞれの主張の中で対応をしようとしている。
肯定する人たちややむを得ないと思っている人たちは兵役に行くのだろうし、
否定する人たちはそれぞれの方法で逃れようと努力するのかもしれない。

兵役に行く時期が人生の大事な時期であるという感覚は台湾人でももちろんある。
その時期を経済社会活動から外れることに対するマイナス要因を考えるか、
兵役に耐えることによって精神的に鍛えられると考えるか、
制度としてあるのだから、仕方ないと妥協するか――

徴兵制度の功罪については、台湾国内でもなお議論が継続しているけど、この制度は続いていかざるを得ないのだろう。
納税者番号導入にすら、国民総背番号制→徴兵制度に結びつくと反対する日本社会では想像もできない世界なのだ。

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