台湾人の新年のあいさつのしぐさ

新年のあいさつは、台湾の新年のあいさつ言葉も見ればわかるんだけど、
あいさつをするときには、日本みたいに深々とおじぎしたりしないよ。

おじぎをするという行為自体は、まあ台湾でも違和感なく行われる行為ではあるけど、
日本人が「新年あけまして~」とやるときにするようなおじぎはしないということだ。

「恭喜」を言うときにオーソドックスなあいさつのしぐさは、映画とかで見たことがあるかもしれないけど、胸の前で手を合わせる独自のあいさつかな。
とはいえ、これは言葉と伴って必ずやらなければならないというものではないらしい。

面倒だけど、図示できないので文章で書くよ。
右手をグーにして手首と右手を垂直から120度ぐらいの傾きを持たせて、
左手をパーにして、右手の上に載せる。
そのとき、左手の指の先端は右手のこぶしを越えない位置程度に置く。
つまり、右手の第三関節のところに左手の指の先端が来る。
左手は指先から右手を包むように曲げる。
左右を合わせた手を胸の前で適度に離して配置する。

あいさつするときは手首を動かすような要領で縦に軽く揺らしたりする。
手はやわらかくしていて、手の中に卵を入れていても割れない感じにして、余り硬直させないよ。
硬直させる感じだと、それは時代劇とかに出てくる武人の礼の仕方みたいになる。

こういうあいさつのことを「抱拳」(bao4 quan2)と言うよ。
「抱拳」を腕も使いながら揺らすと「拱手」(gong3shou3)という。
「抱拳」とは似たような感じだけど、手をしっかり組んだりしないで、前で手を軽くクロスして似たようなポーズをとることは「作揖」(zuo1 yi1)と言うよ。
よくアニメとかで「ワタシ、中国人アル」と言っていそうなキャラがやっているポーズだ。

ちなみに、「抱拳」は、何となく形はわかったというだけでは、いけないよ。
左右逆にして、左手をグーに、右手をパーにしてしまうと、
それは「凶」の意味になってしまうんだ。気をつけようね。

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