台湾人と年齢把握 その2

例えば、日本の場合は「0」歳から始まって、「3カ月」「5カ月」「8カ月」と至って、やっと「1」歳になるわけだけどさ、
台湾人は赤ちゃんが生まれたばかりで「1」歳とカウントする人も少なくない。
数え年だね。
だから、日本人の赤ちゃんに比べて台湾人の赤ちゃんの年齢は年々1年多くカウントされていく。

昔、光栄の「三国志」とかのシミュレーションをやっていて、部将の年齢が1月1日で更新されるのを見て、
やっぱりテレビゲームは大昔の部将の誕生日まで把握していないか――と思ったりしていたんだけど、
実は、新年が来ると1年年を取るという数え方は中華圏でよくされる。

生まれたときの年齢を「1」歳とカウントし、新年が来れば「2」歳になる――というような年齢の考え方を、「虛歲」(xu1 sui4)と言うよ。
だから、「虛歲」では、2月生まれでも4月生まれでも12月生まれでも、1月1日で年齢は更新されることになる。
12月31日の夕方に生まれれと、その日は「1歳」、翌日は「2歳」になる。

ただ、現実的にこういう数え方をする人は、知識力が向上するに従って少なくなるもので、
「虛歲」よりも、元号から自分の年齢を算出するというように、
科学的に考えた自分の年齢「實歲」(shi2 sui4)を重視するようになる。

ちなみに……実際の更新される「新年」についてなんだけど、
台湾の新年」でも紹介したように、旧暦と新暦のうち、台湾では旧暦の新年に重きが置かれているよね。

文章は新暦で書いた方がわかりやすいので、新暦で説明しているけど、
実際の年齢の更新は旧暦の正月に行われる方がメジャーだと思う。

台湾人と年齢把握 その1も見てね。

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