台湾人と年齢把握 その1

台湾人は日本人のように厳密に年齢の管理をしていないよ。
特に、子供の時分、二十代ぐらいまでにはこの傾向は顕著かもしれない。

何歳か?と言われれば、もちろん年齢を言い返してくるだろうけど、
それは、日本人がよくやるように、手帳の裏とかについてくる「年齢早見表」を見て、満年齢でなければマイナス1を引いてというような、
超厳密で統一的で科学的な年齢の数値を答えているとは限らないのだ。

例えば、台湾人が日本で何かの申請をしようとしたとする。
そのとき、日本の申請要件に「○○歳以上」とか年齢要件があると、ちょっとした問題になる。
その台湾人には悪意がないにしても、自分の年齢の把握が日本人のようにちゃんとできていない場合、
要件に合致する年齢だと思って申し込んでも、日本の窓口ではねられるかもしれない。
そうなれば、日本では困った外国人になるかもしれないし、最悪な場合はうそつき呼ばわりされて、ぬれぎぬを着せられかねないのだ。

台湾では、日本のような申請書類に年齢を書く欄というのはないよ。
もちろん、台湾でも年齢による制限を設けた申請というのはあるんだろうけど、
年齢要件がある場合はそこには「民国○○年生まれ以上」と書いてある。
申請書類にあるのは生年月日を書く欄であって、年齢を書く欄はないんだよね。

そんなこともあって、台湾人にとっては年齢というのはえらくあいまいで、
おのおの自分の知っている観念で年齢を把握しているんだよ。

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