年はだれにでも等しくとるものだとは言えるし、
誕生日は年1回だろうと思いきや――
台湾では年2回、3回来ると考える人がいる。
からくりは、簡単。
新暦の誕生日、旧暦の誕生日の両方があると考えるのだ。
台湾の新年にもちょっと書いたんだけど、
中華圏の人たちは新年は1月1日にあると考えなくて、旧正月にあると考える。
日本人のように旧暦って何それ?という感じではなくて、
台湾人はちゃんと旧暦を把握しているんだね。
だから、誕生日は新暦1回、旧暦1回の合計2回来るのだが、
旧暦では、たまに日付がダブるときがあるので、
新暦1回、旧暦2回の合計3回誕生日が来るときもある。
こうやって誕生日を考える人というのは、
大抵は、誕生日に便乗していい思いをしたいからだろうね。
だから、誕生日が来るたびに、盛大なパーティーを開き、バースデーケーキを食べ、プレゼントをもらう
――なんてことも、台湾人の発想として決して無茶な発想ではないよ。
ただ、伝統的な中華圏の観念としては、
誕生日は、自分の母親の受難日。
自分の生誕のためにお祝いするというよりも、もっと厳かに過ごす日みたい。