檳榔(bing1 lang2、ビンロウ)を食べるのは非行少年がやることなんだけど、
罪な私は、このブログのもう一人の書き手(台湾人)に檳榔を買わせ、テイスティングをしてもらうことにしたよ。
テイスティングしたのは、「紅灰」(hong2 hui1)、「包葉」(bao1 ye4)、「双子星」(shuang1 zi3 xing1)の3つ。
(檳榔を買ってみました。 その1を見てね。)
がぶっと檳榔製品を食べてみると、味は、意外や意外「普通の植物の味」。
フルーティーな味はどこにもなく、そこには野性味すら感じる味わい……
生野菜をかじるとどういう味がするかを想像してもらえばいいと思う。
檳榔の実だけでなく、キンマの果実のスライスも同じだって。
ちなみに、檳榔製品に塗られている「紅灰」と「白灰」については、
「紅灰」の味は、清涼感があって少し甘い味がする。甘さがあるミントガムのような感じ。
「白灰」の味は、特にない。
これらの檳榔製品は、もぐもぐかんだ後では、確かに、気持ちが高揚する、
顔が紅潮する、心臓の鼓動が早くなる、血流が早く流れ、体が温かくなってくるんだって。
食感としては、檳榔は「ガム?」といういうふうに以前のトピックで書いたんだけど――
(台湾のガム?檳榔も見てね。)
プラスチックの可塑性を用いたチューインガムみたいな食感ではないよ。
檳榔はもともと植物繊維を多く含むので、まるで水分の含まれた木をかんでいるような感じがするらしい。
これらは飲み込むという代物ではないみたい。
――ということで、かんだ汁と繊維は全部吐き捨てることになるんだ。
檳榔を買うときは、吐くための使い捨てのコップをよくくれるんだよ。
(檳榔を買ってみました。 その2も見てね。)
檳榔製品をかんだ後吐き捨てる、その液体の色は赤い。
「白灰」の入っているものは赤い着色料が入っている感じではないのに、なぜか吐くとその液体は赤いみたい。
この辺の因果はよくわからないけど、紅灰、白灰には石灰などの化学物質が入っていて、
それが檳榔と何らかの反応をして液体が赤くなるのかな……
余り拡大して見たくない写真だと思うけど――
吐き捨てられた檳榔を掃除した跡の写真を紹介するね。
単純に路上のごみを掃除しただけでは液体の色素は落ちないよ。
食べる人は路上に檳榔を投げ捨てないようにしようね。