台湾人の見る日本人の興味深い苗字 その1

台湾にももちろんたくさんの姓が存在するんだろうけど、
二文字以上の姓が圧倒的多数の日本語ではそれ以上にたくさんの姓があったりする。

日本人から姓を紹介されれば、台湾人は当然、姓を自分のわかる読み方で理解して、
台湾人が知っている漢字の意味で漢字の意味を考えたりするわけだ。
もちろん姓に深い意味があるわけではないことはわかっているけど、
日本人の姓について、台湾人は日本人が想像しないちょっとした感想を持つかもしれない。

一番日本人が意外に思うのは「」という文字に対する台湾人が持つ印象かもしれない。
「亀田」「亀山」「亀井」「亀岡」とか、「亀」のつく字は結構多いが、
亀という動物に対するイメージがよくないため、格好いい姓には思わない。
詳しくは、「台湾人と亀」「「亀」を使う悪口」「「王八蛋」にまつわること」「ワンパターン中国語説」とかを見てね。

」とか「」がつく姓というのも気の毒な姓の一つだ。
「犬」というのは悪口で使われ、馬鹿とか畜生とか言っているようなものだよ。
「猪」についても、「猪」=豚なんだよね。イノシシは別の漢字を当てるみたいで、「猪」はブタという意味なのだ。

これを応用して、
「犬養」「犬飼」とかになると、「犬」に育てられた人間という意味になるし、
「猪飼」は感覚的にはもっと気の毒な姓で、豚に育てられた人間ということになってしまう。

さらに言えば、「猪」のつく姓には「猪股」というのもあるけど、
この漢字を見て、豚のお尻をイメージしてしまう人もいなくはないだろう。

ちなみに、おしりに関連して、「野尻」「田尻」とかいうような「」という漢字だけど、
これは余り格好いい文字ではないんだけど、中国語では古典などに出てくるような漢字であって、
通常ではこの文字を使わなくなっている。

ちょっと長くなったので、次に続く……