「台湾人は英語がよくできるのか?」とか「台湾人小学生も英語にストレス?」で、
英語が得意になれない台湾人というのもいることを紹介したんだけど、
そうやって、英語にちょっとした挫折感を感じる台湾人たちが、次に目指す言語――
それは日本語かもしれないんだよ。
もちろん、英語に挫折したって、ドイツ語だってフランス語だって別の言語があるじゃんと思うかもしれない。
けれども、台湾人の世界観はそれほど広いものではない。
台湾人が留学しようと思い立つ国、簡単に行ける外国を想像してみれば、
やはりそこに勉強してみたい言語の選択肢がある程度決まる。
日本は、経緯から考えても、何にしてもやはり関係の深い国なのだ。
日本語をしゃべれる台湾人自体がたくさんいるという初期条件もあるし、
台湾のテレビチャンネルをひねればそこに日本語の番組があるし、
何か商品を見るとき、そこに日本語が書かれているものを容易に見ることができる。
日本語は漢字を使えるという英語にはないアドバンテージがあるのも、
アルファベットで挫折した台湾人には引かれるものがあるかもしれない。
つまり何が言いたいかと言えば、
英語に挫折したから日本語を勉強するという台湾人は結構いて、
さらに言えば、日本語を話す台湾人の中で英語が苦手な人は結構いると推測できるということだよ。
――逆に、日本人も似たような理由で中国語を勉強する人もいるから、
英語挫折後に選ぶ言語という意味では、お互いに相思相愛なのかもしれないね。