台湾人は総じて英語ができるというような言い方を私はいろんな日本人からされて、驚くんだよね。
台湾人には失礼ながら…… 私が現実に見ている状況では、そうなの?という気がする。
日本と台湾の英語力の差を調査比較できるもの自体が少ないんだけど、
例えば、トフルとかだと、
2004年7月から2005年6月までのトフルCBTの平均点は214点なんだけど、
台湾は205点、日本は191点で、もちろん日本人より台湾人の方が英語ができているとは言えなくはないけど、
かといって、格段に台湾人ができていると考えられるのかどうかは微妙な気がする。
中国語は英語と語順が似ているとか、英語の発音がしやすそうとか日本人はイメージするけど、
母語が中国語の人の平均点は211点、
中華人民共和国は215点、香港も215点であるわけで、(シンガポールは254点だけど……)
そこまで、中国語を話していると英語にアドバンテージがあるのかというと――やっぱり母語じゃない言語を習得するのはどこも大変なのねと思った方が正解かもしれない。
もっと言えば、台湾人の中でトフルを受ける人は留学したい人であって、
トフルがその国の全体の英語力を示しているというよりも、モチベーションがある人たちの英語力を示しているということの方が正しい気がするわけで、上澄みだけを見ていても仕方ないのよね。
とはいっても、その上澄みの数値を並べてもそれほどすばらしく高いというほどでもないとも言える。
実際には、台湾人の英語力は日本人と同じで、
つまり、もちろん英語ができるやつは確かにいるけど、英語がだめなやつももちろんいるというような気がしている。
一般的な、余り英語にモチベーションもなく、自信がない台湾人たちというのは、日本人の英語力とさほど変わらないんじゃないかと思うんだけど、どうだろう。