書道のお手本については、「日本と台湾の書道の授業の違い」にも紹介したんだけど、
これが市販されている書道のお手本の一例だよ。
顔真卿と柳公権というのがある。顔真卿さんと柳公権さんの字をお手本にするということだろうね。
ほかにも別のお手本もあるらしいけど、恐らく多くの人がこの2つの人のお手本を選ぶんじゃないかな。
顔真卿にするか、柳公権にするか、それはその人の好みによって自由にお手本を決めていいみたいだよ。
顔真卿と柳公権の違いは、まあ書道家に言わせればいろいろなことが言えるんだろうけど、
我々素人がぱっと見でわかることは、顔真卿の方は字が太い、柳公権の方は字が細いということだ。
左が顔真卿で、右が柳公権だよ。
これを見てもわかるように、半紙には大字だけを書くようなのと、小字を書くものがあるということだね。(「台湾の書道半紙」も見てね。)
どういう半紙にしても、大字には九宮格という数独みたいなマス目がついていて、
そのマス目の座標を考えながら、座標から座標へと筆を運んでいくという
発想としては、何か物すごく理系チックな書道を行える。
大字を見てもわかるんだけど、日本で書く文字の4分の1ぐらいの大きさで、
それも、こんなに難しい文字を書きこなすとは、それだけですごいというのに、
小字というものがさらにあって、そこに細かい字を敷き詰めるなんて、
まあ、これがお手本どおりにできたら、台湾人は本当にすごいんだなと思ったりする。