びっくりしたときに、体いっぱいにそれを表現すれば多分台湾人はわかってくれるに違いないけれども、何か言葉を発したいものだ。
驚いたときには「嚇」(xia4)を使う。
何かの拍子に驚いた場合は、「嚇到了」(xia4 dao4 le)、「嚇一跳」(xia4 yi2 tiao4)、「嚇死我了」(xia4 si3 wo3 le)と言えばいい。
これらのびっくりするという表現は、一瞬の衝撃だけじゃなくて、ちょっとした驚きを示したり、大して驚いていないときも使える。
「嚇」(xia4)という言葉は、驚く、驚かせるの両方で使える。驚かせるときも目的語をとる。
この場合、驚かせることのほかにも、相手をちょっとおどかすというニュアンスもある。
あなたをびっくりさせると言いたければ、「我嚇你」(wo3 xia4 ni3)と言う。
私は彼をちょっとびっくりさせると言いたければ、「我要去嚇嚇他」(wo3 yao4 qu4 xia4xia4 ta1)と言う。
こういう驚かせるというのではなくて、何か喜ばせるというびっくりさせることもある。そのようなニュアンスが欲しいときは、名詞である「驚喜」(jing1 xi3)を使う。
あなたを驚かせてあげると言いたければ、「給你一個驚喜」(gei3 ni3 yi2 ge4 jing1 xi3)と言う。
そのほかの表現として、私が中国語ネーティブが話す日本語からよく聞く表現として、驚きの言い方にはこんなものがあると思う。
「意外」という言葉を使う言い方。「我覺得很意外」(wo3 jue2de2 hen3 yi4wai4)
「思わなかった」という言葉から類推できる言い方。「沒想到」(mei2 xiang3 dao4)
使い方は日本語と逆で、
中国語では日本語のように単独で「意外!」というような言い方はできない。動詞とか何かがないと、恐らく台湾人は不慮の事故のことかと認識するかもしれない。
それから、「沒想到」の場合は、日本語では「思わなかった」だけを言われると表現が不自然なので「何が!?」と聞きたくなるが、中国語ではこれ単独で使えるので、「こんなことをするなんて」に当たるような言葉を付属する必要はない。
ちなみに、「嚇」(xia4)という字は「威嚇」という感じでおなじみだろうけど、実は「威嚇」の場合にはwei1 he4と読む。
「嚇」(he4)で読む場合は脅威とか威嚇とかのニュアンスの場合が多いらしい。