台湾で、マンションを見上げると、建物上部に違法建築が見られることがある。
何と、マンションの屋上にさらに建物を建て増しされているのだ。
こういう建築物を建てるのはマンションの最上階の住人だよ。
屋上造築部分はそれなりに丈夫で台風でも吹っ飛ばないみたいだから、
掘っ立て小屋というレベルではないみたいものが建設される。
だから、完成されたものは、物置や倉庫というレベルじゃなくて、
ちゃんと自分たちが住めるちゃんとした住まいをそこにつくられるんだ。
こうして最上階にメゾネット方式?のような住戸が完成する。
天井に穴をあけて階段をつけて、屋上の部屋と直結させることもあるし、
住戸をつくって自分の住まいにするだけじゃなくて、そこを人様に賃貸する人までいるのだから、びっくりだ。
マンションの最上階の住人は、屋上を管理する責任があるから、
その延長線上で屋上の住宅造築へと暴走するらしい。
こうやって違法造築すれば、自分たちの住居面積も2倍にできると考えるんだね。
もちろん、最上階の人が屋上を専有できるわけではないから、
違法造築による屋上占拠は、マンション住民とのトラブルにもなるらしい。
ただ、台湾ではとってもポピュラーな現象みたいだ。
こんな違法建築について、以前、政府として撤去させる方針があったらしいけど、
実際には、その違法建築は物すごく多過ぎて――つまり、余りにもその影響が多過ぎて、今はその方針も緩くなっているようだ。