日本語から中国語への外来語というのは2つのパターンがあると思うんだ。
一つは、日本でつくられた自然科学の単語が日本語から中国語へとなったという流れだよね。経済とか哲学とか、明治の当時につくられた言葉の多くが輸出され、そのままの意味で使われているから、現在、中国語の自然科学に対する文献を日本人が読もうとすると、英語みたいに一からすべての単語を覚えずに済むというすばらしいメリットがある。
ただ、こういう外来語は、漢字が一緒だけど、発音はそれぞれその地域での読み方をされているわけだね。
今回はそうではなくて、もう一つ、逆に、台湾の中の日本語からの外来語の中でも、日本語の発音のままで台湾に入っているという系統の外来語を紹介したいよ。
台湾の中の日本語の外来語のパターンとしては、大きく分けると、二つあるよ。
ちなみに、以下例として書いている漢字自体には発音を補助する意味しかなくて、別の漢字を当てることもあるよ。
一つは、日本語だけど台湾の中でも通じる言葉だよ。
卡哇伊(かわいい)、歐嗨喲(おはよう)、沙喲娜拉(さようなら)、歐伊嘻(おいしい)
もう一つは、日本語から台湾語の外来語になって、もう既に台湾語になってしまった言葉だよ。
歐吉桑(おじさん)、歐巴桑(おばさん)、阿莎力(あっさり)
起毛吉(きもち)、拖拉庫(トラック)、速利巴(スリッパ)、拉吉歐(ラジオ)
ちなみに、文章として書くときは、当て字をそのまま書くのではなくて、別の言葉に置きかえたりすることもあるよ。
心情(起毛吉)、卡車(拖拉庫)、拖鞋(速利巴)、收音機(拉吉歐)