中華民国の地図パズル


台北駅の地下で見つけたパズルを御紹介するよ。100元なり。
このパズルは、中華民国の各省がパズルでばらばらになっていて、パズルを完成させることで中華民国の版図を勉強できるというものだよ。
ちなみに、台湾と海南島はパズルになっておらず、地図上から外せず勉強できないという、とほほな地図である。

台湾の地図でも、台湾の現実性からどうなんだろうと思う大胆な地図を御紹介したんだけど、その版図は見事に例の地図と合致するものだよ。

これを見て、現在の中華人民共和国の省立てとは随分違うところなどをいろいろ挙げることはできるんだけど、それは次回以降のテーマに譲るとして――

今回は、ひとまず、台湾の首都でも関連する二つのことをざっくり指摘したい。

今の台湾がどういうスタンスだとかそういうことはあえて言及しない。
あくまでもこのパズルによれば、
 中華民国の首都(国都)は「江蘇省」の「南京」だということだ。
 中華人民共和国の首都である北京という都市はこのパズル上では「北平」と呼ばれていることだ。

今の子供たちがこのとおり勉強していないから、このパズルは台北駅の地下で投げ売りされているのだと思うけど、
少なくとも、このパズルは台北駅の地下で投げ売りされる前までにはそれなりに使われていたのだと思う。

つまり、現在成人している人たちはこういう形で中国大陸を勉強している人もいるのだ。
地理の教科書などでは、全省について、それぞれの省の特徴を勉強したらしいから、変なところで中国大陸に詳しかったりするし、
でも、中華人民共和国の現在の行政区画との乖離があるので、その台湾人の知識をしてこのパズルをばらして見事にパズルを完成できたとしても、その知識が必ずしも有益に役立つかといえば、そういう状況でもなさそうだということは言えると思う。