台湾の新年のあいさつ言葉

新年のあいさつのことは全部ひっくるめて「拜年」と言うよ。

新年のあいさつは、春節の当日から使い始めて、初めて会う人たちに言ったりする。
よく使われるあいさつは「新年快樂」(xin1 nian2 kuai4 le4)かな。
これは、SNS上などの文字列でもそうだし、言葉を交わすのもこれ。
結構手広く使われて、接客業の人がお客さんに言ったりするのもこれ。
ただし、お客さんに最初に言いそびれて、別れ際に新年の挨拶を言うときは「祝您新年快樂」としたりする。

ベーシックなあいさつとしては、新年以外でも使う「恭喜」(gong1 xi3)や「新年好」(xin1 nian2 hao3)があるけど、
ちょっと古くなってきたかな。
これは、友人同士の新年のあいさつで、「你好」に近いニュアンスで使ってた。

「恭喜」を使うときは、普通は2回連続して言う。
訪問するときされたとき、電話をかけるときかかってきたときに使う。
どちらかというと、「やあ!」というニュアンスだろうと思う。
あとは、友人同士に限らず、「恭喜」と組み合わせて新年のあいさつとして使うこともあって、
その場合は、「恭喜新年好」「恭喜新年快樂」「恭喜恭喜新年好」「恭喜恭喜新年快樂」とかも言っていた。

ちなみに、「ことしもよろしく」というような言い回しはないよ。
「今年也請多多關照」とか言うと、
何か小ざかしい裏の意図があるんじゃないかと思われかねない。

そのほか、「恭喜發財」(gong1 xi3 fa1 cai2)というのもある。
これは、どちらかといえばビジネスに携わる人向けのあいさつだよ。
お金がもうかるようにと新年早々から人様に直接言うのは、露骨過ぎてとてもえげつないように私は思うけど、
商売が繁盛してお金がもうかるということは商売をする人には大事なことなのだ。
このあいさつをすると喜ばれるみたい。

こういうあいさつをまねて、子供の間では「恭喜發財 紅包拿來」(gong1 xi3 fa1 cai2 hong2 bao1 na2 lai2)といったりもする。
子供同士が新年のあいさつで、ジョークでお互いに「紅包」を要求し合ったりするときに言うよ。
「紅包」については、台湾人のお年玉も見てね。
(2020/1/24更新)