台湾人男性にとっては、兵役に行くことはもうごく当たり前のことでしかない。
だから、彼らは兵役前に自分たちの行く末についていろいろなことを調べる。
もちろん女性も、自分の彼氏、婚約者、夫のことにでもなれば、知識として調べたりするものだろう。
あるいは、インターネットには、兵役者としての男性が集うネット上の掲示板や女性向けのネット上の掲示板もあるから、そこに行けばいろいろな情報が交換できたりする。
実際に行った人はそれなりの経験を持っている。
それは、参考になるような参考にならないような話だ。兵役の部門はさまざまで、人によってその経験も多岐に渡るからだ。
だから、兵役した人に体験談を聞いたりすることもできるが、多分それはその人個人の経験であって、部門が違えば内容が違うので、参考にならないだろうというふうに言われるかもしれない。
ただ、そんな経験者は、実はそれほど兵役の経験談を言うことに熱心ではないみたい。
たくさん言う人は、他人からはストレスを発散しているだけにしか見られず、ひいては苦痛に耐えられなかった人間だと思われる可能性もあるからかもしれない。
兵役から帰ってきてからは、恋人に自分の兵役時代のことを自慢する人たちもいるかもしれない。しかし、そういう話が頻繁になれば、恋人からはうんざり思われるかもしれない。
また、経験者同士では余り話題にならない。経験者同士であれば、少し内容を聞いただけでその人がどういう仕事をしているかわかるし、深い話にならないんだって。
もちろん、兵役する彼らには守秘義務というのもあるけど、その概念については至極あいまいだし、例えば、ある部隊の詳細な位置、人員等を言ったりしなければ、雑談であれば話せることはたくさんあるみたい。