台湾の行政区分

台湾でバイクを見ていて、「台湾省」というナンバープレートを見たことはないだろうか。
そして、疑問を覚えるかもしれない、なぜ「台湾「省」」なのかと。

ここで想像してしまうのは、中華人民共和国が台湾の領有権を主張して、台湾のことを「台湾省」と言っていることだよね。それに合わせて台湾でも「台湾省」と言っているのか?と考えてしまうかもしれないけど、
それには、ちょっと誤解がある。

中国の言う「台湾省」というのは、中国の一つの省としての位置づけだけど、
台湾で言っている「台湾省」というのは、台湾エリア内での省の一つであるところの「台湾省」なのだ。

台湾の現在の版図は大きく分けると、直轄市2市と台湾省と福建省で構成されているんだ。
そして、台湾省の中には、その政令指定市であるところの省轄市があり、また県がある。
ただ、台湾省と福建省は今は機関としての機能を停止しているので、その下の行政区分が昇格した形で運用されているんだ。

ということで、
今の陣容はどうなっているかというと、
直轄市――2市
省轄市――5市
県――18県
なんだけど、もっと厳密に細かく言えば、こうなるよ。

直轄市2市 台北市 高雄市
(台湾省の)省轄市5市――基隆市 新竹市 台中市 嘉義市 台南市
(台湾省の)県16県――台北県 桃園県 新竹県 苗栗県 台中県 彰化県 南投県 雲林県 嘉義県 台南県 高雄県 屏東県 宜蘭県 花蓮県 台東県 澎湖県
(福建省の)県2県――金門県 連江県

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