新台幣の言い方数え方

「新台幣」ニュー台湾ドルの単位は元(yuan2)という。
台湾でも話し言葉では「塊」(kuai4)の単位が使われるけど、「元」を使っても違和感はそれほどない。
ただ、高額な金額を言うときは話し言葉でも「塊」よりも「元」を使うことが多くなる。
両者にはニュアンスの違いがあって、
「元」は貨幣そのものの価値を示しているが、「塊」は貨幣そのものを示している。

幾ら?と聞くときは、中国語のテキストによくあるような言い方をする。
「多少錢?」(duo1 shao qian2)とか「幾塊錢?」(ji3 kuai4 qian2)というふうに聞く。
「幾元?」というのも違和感はないけど、書き言葉であって話すときには余り選ばれない。
「多少元?」というふうには絶対に言わない。

中国では、元の下の単位として角というのがあるよね。
台湾でもそういうお金はあって、話し言葉では「毛」(mao2)と言い、書き言葉では「角」(jiao3)が使われるけど、
角のお金自体が今はほとんどないから、日本人は多分お目にかかれないと思うよ。

ちなみに、「新台幣」のお金そのもののことを言いたいときは、
例えば千元札であれば、千元鈔」(qian1yuan2chao1)という。
お札のことを「鈔票」(chao1piao4)という。
これを応用して米ドル札は「美鈔」」(mei3chao1)と言ったりするけど、米ドル札は台湾人にとってはより現実的に身近だから、特にこういう言い方をするのであって、ほかの国のお札、例えば日本円の札は「日鈔」とは余り言わずに「日本的鈔票」を使う。
それから、一元玉は、一元硬幣 (yi4yuan2 ying4bi4)というふうに言うよ。

ニュー台湾ドルも見てね。

コメント

  1. なるほど
    「幾」が「0~9」と言った一桁の数を聞く時に用いられ、「多少」が「10以上」の2桁以上の数を聞く時に用いられることを考えると、10元以上であることがわかっている品物に対して「幾塊銭」と聞くのは、ちょっとかまをかけたようなニュアンスが出るかなと個人的には考えています(^_^;)。