台湾人の子供同士でよくやることだから、大人がやることじゃないらしいけど、
台湾人が絶交するときにどうするか。
それは、両手の人さし指の先端をくっつけたものを手で切るという行為をすることで成立する。
手順としては――
絶交したい人は、両手の人さし指を立てて、「1」の形をつくる。台湾で片手で数字を数える数え方も見てね。
その「1」の形をつくった両手人さし指の先端同士をくっつける。
そのとき、人さし指の腹(指紋のある部分)は手前に向けておく。
この状態で相手の前に差し出して「切」(qie1)と言う。
――絶交しようという意味だね。
差し出された相手は、パーの手で人さし指の先端のくっついている部分を切って、くっついた人さし指を引き離す。
――絶交に応じたという意味だね。
切った後は、絶交を提案して人さし指を引き離された側が「一刀兩斷不見面」(yi4dao liang3duan4 bu2 jian4mian4)と言ったりする。
こうやって絶交は成立はするんだけど、不測の事態が発生することもある。
例えば、相手の前に準備をして差し出しても切ってくれない場合がある。
そのときには、無理やり相手の体に触れて人さし指の先端のくっついている部分を離れさせて、強引にも絶交成立へ持ち込む。
例えば、準備をした段階でそれを見ていた別の人が切る場合がある。
そのときには、その場がぶち壊しになって、悔しい思いをするかもしれない。
ちなみに、こんな面倒なことをしないで「絶交だ!」と言いたいときは、「我們絕交」(wo3men jue2jiao1)と言えばいいよ。ただ、この言葉は子供にはちと難しい言い方みたい。