台湾の飲食店の卓上ごみ挟み


ここで紹介している写真は、あくまで観光地のものであって、
台湾人の日常的にはこういうふうにきれいで広過ぎるテーブルで飲食するのは
決してありふれているわけではないんだけど――それはよしとして。

伝統的な食堂とか軽食店とか、台湾の屋台とかでも見かけられるものなんだけど、
このテーブルの上に乗っかっているものに注目なのだ。

こういうのを見ると、日本人は、多分、伝票入れかなと思ってしまうのだけど、
これは、実際には、ごみを挟むためのものなのだ。
別に厳密な名前があるわけではないから、これは夾子(jia2zi)と言うしかないみたい。


こんなふうにごみを挟めておく。
こういう形状のものと、
日本にも伝票をまとめておくときによくありがちの、一本の先端がとんがった棒にごみが差せるタイプのものとがあるけど、
こちらのように針金をねじ曲げてつくったものの方が安全だよね。

例えば、卓上でよく出るごみとしては、割りばしの袋がある。
台湾の割りばしには日本と違ってビニール袋に入っているので、
こうやって割りばしの入った袋をこれに挟むと、風が吹いても扇風機の風でも飛ばされないから、
ごみが散らからないで済むし、ごみがまとまって便利なのだ。
ごみはお店の人が片づけてくれるよ。

つまり、こういうものを日本人が台湾で見つけても、
ここに伝票や大事なものを挟んではいけないということだけ、注意しよう。

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