台湾中国語は表現に興味があるんですね

台湾中国語を勉強したいけど……」というところで、台湾の中国語を勉強したいという話を書いて、いろいろ反響をいただいたんですが――
コメントを読んでいる限り、私が考えている台湾の中国語を勉強したいという意図は、皆さんのコメントと若干ずれているような気がするんですね。

例えば、中国大陸部と台湾の単語の違いについては、いろいろあることがわかって、似通っているもの、全く違うものがあることは、わかるんです。
ただ、私が一番勉強したいと思うのは、実は単語の差ではないんです。

中国語をしゃべれるといっても、ちょっとだけ、しょせんは漢字を5文字ぐらい並べるのが精いっぱいな状況、その5文字の中に、台湾中国語的な表現としての語彙の選択をしたいんです。

結論から言ってしまえば、私の使う中国語というのは、中国大陸部の中国語ですら基本的にはボキャ貧な中国語で無理やり意思疎通をしている状況なんです。
そんな状況である場合は、何かあればそれにマッチする単語が口からついて出てくるわけではなく、「これ」「それ」「このような」と言っていることが多いのです。つまり、単語の違いについては、それほど差し迫って、どうしても困るということではないんです。

そうではなくて、例えば、「早上好!」とこちらが言って、台湾人がどういう反応を見せるかとか、「到点了、要走」と言っても、台湾人にそれが通じるかというようなところに興味があるんです。
あるいは簡体字のテキストで勉強していると決して出てこないであろう「我有在~」というような言い方、そんなものに興味があったりするんです。

香港人とか母語でないお互いによくわかっていない下手くそな普通話を、自虐的に褒め合いながら、無理やりコミュニケーションするという状況ではないのが、台湾人なんです。

私は中国語なんてどっちだって、いずれにしても通じるんだからいいじゃないかと開き直ってもいいけど、下手で聞きにくい上に、それを台湾の街角、公衆の面前で大声で話しかけられてしまう台湾人の立場からすると、彼らはこちらの語彙の使い方に複雑な気持ちがするんじゃないかなと気にしてしまうんですよ。
こちらも、間違いを少なくしたいというのも、あります。

結局のところ、台湾中国語と中国大陸の中国の違いというところのメソッドがなく、台湾人自身もよくわかっていないことだろうから、こちらが勉強したものを読み上げて、台湾人の反応を見て、これが台湾中国語なんだと判断することしかできないだろうと思います。

コメント

  1. yuu

    大体違うことが分かるかもしれません。@@”

    大陸人は短い「コミュニケーション」でよく使い、台湾人はそうではありません。

    例文の「到点了、要走」の通り、台湾人は面白そうだと思うだけで、喋りません。「時間到了,該走了」字面によって意味が分かるかな。簡単化っていうも過ぎないと気がします。

  2. 反応してくれればいいのです
    (yuuさんへ)
    こんにちは、szyuです。コメントありがとうございます。
    なるほど、短い表現よりも長目に話すようにした方がいいということでしょうか。それは、日本語でも同様のことが言えるかもしれません。日本語が外国語の人は、できるだけ和語や長い単語を選んだ方が日本語ネーティブには通じやすいんだと私は思います。
    こういうコミュニケーションのテーマについては別のところでまた書きたいなと思っているぐらい、興味があるところです。
    ☆☆☆

  3. 微風

    點到了、要走
    「點到了、要走」。台湾人は別の方向に思い、もう時間です、とは思いません。
    「點」は(指を)指すとの亊で、例え、「點菜」、(メニュー中の料理指して注文する)。
    ですから、「點到了、要走」は:
    「・・注文しました、行くよ!」
    可笑しいですね・・。

  4. 何か無理して解釈しているのが別の理解につながってしまうような……
    (微風さんへ)
    こんにちはszyuです。古いトピックを掘り起こしてくれましてありがとうございます。
    つまり、「到點」だとちっとも意味がわからないから、「點到」と言い間違えたと勘違いをする、そうなると「點菜」の意味で言ったのかと考えて、「注文したよ」と理解してしまうということなのでしょうか。
    そうやって無理して理解してもらっても、こちらの言おうとしていたことと異なっていたら、本当に寂しいですね。
    仕事で台湾人とやりとりする人はそれでも頑張ってコミュニケーションをするのかもしれませんが、私のように台湾とは全然関係がない日常の中で、少しは中国語を勉強したから、台湾旅行するときにはささやかな中国語を使ってみたいと思っている身だと、その言葉が通じなかったら――落胆は相当大きいなと思います。その場合は、台湾人には若干演技をしてもらって、その後の日本人の行動をみて、何を言っているのかを判断してもらいたいなと自分勝手な私は思います。

    過去にこんな話題も書いているので、興味があったら見てみてくださいね。
    「台湾国語と大陸中国語の差 その1」
    http://umesakura.jp/20051014233441.html
    ☆☆☆

  5. 微風

    到点了
    思妤様
    一時的不注意で、「到点了」を「点到了」に見間違ってしまいました、御免なさい・・。(汗顔)

  6. 了解です
    (微風さんへ)
    こんにちはszyuです。わざわざこんなことまでコメントをさせてしまって恐縮です……
    まあ、そういうこともありますよ。書き手もミスばっかりです。
    また飽きずにコメントしてください。よろしくお願いします。
    ☆☆☆