台湾の民族構成を見ると、台湾が移民国家だということがわかるのよね。
台湾行政院客家委員会の2004年のデータによれば、
4分の3が「福(イ老)人」、福建から来た人で、これが多くを占めている。
次が「客家人」で13%、「外省人」が8%、「原住民」が1%となる。
ただ、例えば、違う民族同士が結婚したら、その子供はどこに属するかわからなくなっちゃうので、
この数字も厳格なものではないらしいよ。
外省人ではない人はみんな本省人と言われるんだけど、
自分のことを「本省人だ!」と日常的に強調されることはない。
本省人の人たちが自分を本省人だと名乗るのは、
例えば選挙のときに、本省人からの支持を得たいときなどに名乗るもので、
多分に政治的な意図が含まれる言葉なのね。
主義主張によって表現形態は異なるけど
通常は、民族のことを聞くことははばかられることみたいだし、
自分の民族を自発的に打ち明けるということもしないらしい。
民族問題は台湾人同士としてはかなり複雑な問題を内包している。