世界的に戸籍が整っている国というのは、実はそれほどないんだけど――
台湾には、戸籍制度がちゃんとあるのだ。
生まれたときに、その地域の「戸政事務所」に届けに行くと、戸籍に登録される
戸政業務は国に所属し、その事務所は市役所とは別の機関として別の場所に存在している。
日本の場合は、本籍と現住所と二つの住所があるけれども、
台湾の場合は、住所としてと記録されるのは一カ所だけ。
日本のように、そこまで現住所というものに厳しいわけではないらしい。
だから、台北の戸籍の人が台中で就職して賃貸のアパートに住んでいたとしても
そこに、戸籍をどうしても移さなければならない、ということにはならないらしい。
住所として記録されている場所は、
税金を納める場所とか、
選挙で立候補したり投票したりする選挙区とか、
義務教育期間中の公立学校に入学する際の学区とか、
そういうときに所属する地点になるから、
選挙で有利なところから立候補するために、戸籍を移したり、
いい公立学校に入学するために、戸籍を移したりする人もいる。
それから、日本と違う点は、
日本は、やたらと「住民票」の提出を求められるけど、
台湾は、戸籍書類のコピーを提出される機会はあまりないということ。
それは、台湾人はみんな身分証明書を持っているからなんだ。
日本の「住民票」で必要とされるような手続は、
台湾では身分証明書で代替できるのだ。
だから台湾では「幽霊人口」が多いわけです。
国土の広さか制度の管理か
(空の桜さんへ)
こんにちは、szyuです。コメントありがとうございます。
戸籍を移動することを考えないで幽霊人口になってしまうというのは、国土が狭い台湾だから発生するんでしょうか。あるいは、会社とかもそういうのに厳しくないんですね。
私は、賃貸アパートを借りたときに住民票を移さなかったら、会社の方からそれでは通勤手当や住居手当を出せないから住民票を移せと言われたことがあります。
☆☆☆
台湾戸籍について
古い手書きの台湾戸籍は翻訳する場合でも本当に読みにくいし、住所が移転する度に戸籍ができちゃうんで大変ですね。台湾戸籍はおっしゃるように、IDカードで代用できることが多いですね。日本もIDカード導入したらいいのに、と個人的には思うのですが。
手書きは確かに読みにくそうだ
(台湾戸籍さんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
台湾の戸籍については、電算化されていないと、確かに読みにくそうですね。
日本におけるIDカードなどについては、マイナンバーですが、社会保障と税の一体改革などに絡んで進んでいくと思いますが、制度ができるまでにはもう一段の議論が必要な気がします。
台湾の身分証明書については、たくさんトピックをつくりましたので、紹介しておきます。
台湾の身分証明証番号
http://umesakura.jp/20080804234933.html
中華民国国民身分證(表)
http://umesakura.jp/20080802235330.html
中華民国国民身分證(裏)
http://umesakura.jp/20090312230646.html
台湾人の身分証明書
http://umesakura.jp/20050502233741.html
台湾の運転免許証
http://umesakura.jp/20080806234908.html
台湾の戸籍謄本
http://umesakura.jp/20090122232616.html
☆☆☆
台湾戸籍と身分証明書について
台湾戸籍とか、台湾の身分証明書とか、貴重な資料ですね。ありがとうございます。世界的にはIDカードが主流で、日本みたいに免許証で本人確認をする制度は世界でも珍しいですね。
(台湾戸籍さんへ)
こんにちはszyuです。コメントありがとうございます。
昨今は住基カードとかマイナンバーとかありますが、これは全国民がひとしく保有するIDカードというのとは違いますかね……
IDカードがある国に行って、IDカードを持っていますか?という質問を受けるとき、もちろん、「IDカードは持っていません」と答えますが、それはIDカードという制度がないという意図では理解されていないんだろうなと思ったりします。
☆☆☆